苦労度71% ページ24
り「A、おまたせ！」
練習試合を見に行く約束をした。1人だと少し寂しいのでりりを誘った。
前日に誘うことになったので断られるかと思ったが、見に行かないか、と言ったらすんなりいいよ、と言ってくれた。
『ごめんね、急で』
り「ぜんぜん！Aは赤葦くん目当て？」
『え、いや目当て…？まぁ同じセッターとして見てみたいなって。』
り「…ほんとにそれだけー？」
なんなんだ、今日のりりはいつもよりノリノリだ。にやにやして私を見てくる。
『それだけだって！ていうか、Aは、ってことはりりはお目当てがいるの？』
り「へへ、秘密〜……って、うわぁ！」
少しフリルが多めのスカートを揺らしながら笑うりりは、何も無いところでつまずいた。
『りり、大丈夫？！』
少し膝を擦りむいてしまっている。
一応学校に行くわけなので制服の方がいいんじゃないかと言ったのだが、りりが頑なに私服がいいと言うので、私服で来ることになった。そんなりりは少しヒールの高い靴を履いているから、躓いてしまったのだろう。
『もうすぐ学校だから、洗って消毒しよ』
時計を見ると、練習試合が始まるまであと5分も無かった。間に合わないかもしれないけれど、この子はリベロだ。しっかり治療しないと傷が広がる可能性がある。
り「ごめんーAー」
涙目になりながら私の手を握るりり。
その後、しっかり消毒をした。応急処置セットは先輩やらりりやらが何かあった時のために常備している。持っていてよかった。
『あ、もう始まってる』
普段は行かない男バレの前通ると、既に試合が始まっているのだろう、掛け声が聞こえていた。
私たちはこれもまた普段行くことの無い2階に登った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 241人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかりんご(プロフ) - ねうさぎさん» まじですか、お恥ずかしい...ありがとうございます！お互い頑張りましょうね！ (2019年5月15日 22時) (
レス) id: 86a4fa65ec (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - あかりんごさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです(;_;)あかりんごさんの作品も拝見します！(>ω<) (2019年5月15日 22時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
あかりんご(プロフ) - 初めまして！素敵なお話ですね〜めっちゃ好みです。更新頑張ってください！ (2019年5月15日 22時) (レス) id: 86a4fa65ec (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - Glimさん» コメントありがとうございます！その言葉がとても励みになります…(;_;)頑張ります！ (2019年5月14日 18時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
Glim(プロフ) - この小説めっちゃ大好きデス！更新待ってます!!! (2019年5月14日 14時) (レス) id: f845ec1e4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねうさぎ | 作成日時：2019年5月11日 15時
