苦労度67% ページ20
<赤葦side>
最近どうも調子が悪い。
その理由はもちろん自覚している。
赤「あぁぁぁぁーー」
枕に顔を埋めて叫ぶ。このまま寝てしまったら黒尾さんみたいな寝癖になるだろう。それだけは避けなければならない。
俺は、枕から顔を上げて、スマホを開く。と、同時に電話がなった。
赤「え、A?」
電話なんて珍しい。いや、LINEはあったけども電話はしたことは無かった。
間違えたのかもしれない、と思って切れるのを待つが、いつまでも部屋に響く着信音。
俺の指はAと話したい、という純粋な気持ちに負け電話に出るボタンを押していた。
赤「もしもし。」
『えっ!?あっ、もしもし』
向こうからかけてきたのに随分と驚いている声が聞こえてきた。あぁやっぱり間違えて押したんだろうな、と思う。
赤「もしかして、間違えた?」
あぁ、須藤と間違えたのか。きついな、普通に俺と話したいから、だったりしないかな。そんな期待を胸に抱いてしまう。
『間違えてはない、いや、間違えたかもしれない?』
赤「どっちさ」
よく分からないことを言っているAが面白くておもわず笑みがこぼれてしまう。
あぁ、耳に直接届く声が好きだという気持ちを高めていく。
『ホントは、ラインを送ろうかなって思ってたんだけど、なんかのミスで通話ボタン押しちゃった。』
焦ったわ〜と笑うA。
赤「なんで俺に連絡しようと…」
須藤と間違えたわけではなく、俺に連絡をしてくれたんだと嬉しくなる。
『今日、木兎先輩が女バレの体育館来たの。赤葦が不調だ、何か知らないか、って。』
赤「え、木兎さんが女バレに?ごめん、迷惑かけたでしょ」
『謝るなんて赤葦らしくないなー…。
前みたいにおつかれ、って言ってよ。』
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あかりんご(プロフ) - ねうさぎさん» まじですか、お恥ずかしい...ありがとうございます!お互い頑張りましょうね! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 86a4fa65ec (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - あかりんごさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです(;_;)あかりんごさんの作品も拝見します!(>ω<) (2019年5月15日 22時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
あかりんご(プロフ) - 初めまして!素敵なお話ですね〜めっちゃ好みです。更新頑張ってください! (2019年5月15日 22時) (レス) id: 86a4fa65ec (このIDを非表示/違反報告)
ねうさぎ(プロフ) - Glimさん» コメントありがとうございます!その言葉がとても励みになります…(;_;)頑張ります! (2019年5月14日 18時) (レス) id: 73373523e6 (このIDを非表示/違反報告)
Glim(プロフ) - この小説めっちゃ大好きデス!更新待ってます!!! (2019年5月14日 14時) (レス) id: f845ec1e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねうさぎ | 作成日時:2019年5月11日 15時