彼女は、侑ちゃん。 (ページ3)

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腐れ縁ページ3

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ガヤガヤと煩い教室。

俺はとっても不満。

なぜなら知念と席が離れたから。

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去年は席替えの度に俺が手を回して知念の隣を確保してた

けど、

さすがに新学期は出席番号順に座るから対策のしようがなくて。

やまだという名字がすごく恨めしい。

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仕方なくボーッと遠くの知念を眺める。

近くの女子に話しかけられてドギマギしてる知念。

うん、安定してカワイイ。

あいつ人見知りだけど、ちゃんと人の目を見て話を聞くんだよな。

良い子っていうか本当に俺には勿体無いくらいの女の子。

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？( やーまーだー！)

「なんだよ、うるせーな」

折角の観察タイムを邪魔された。

「お前、またクラス一緒かよ(笑)」

久しぶりに見たらより山本美月ちゃんに似てるような気がする。

美( 知念見て1人でニヤニヤして気持ち悪いにもほどがあるわ)

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こいつは八乙女だから、

”やおとめ”と”やまだ”で毎年席が前後になる。

いわゆる腐れ縁ってやつになるのかな

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「お前と違って知念はカワイイんです」

美( こんなのに溺愛されて知念かわいそう)

「はい、黙ってー」

こんなに好き勝手なこと言える女友達ってなかなかいないかも、なんて(笑)

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