君の歪んだ愛を望みます桃 (ページ10)

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あのあと目が覚めた私は

思いっきりさっくんに抱きしめられた

訳を聞くと阿部ちゃんのイタズラだったみたい

イタズラにしても

毒を入れるのは…

てか、普段の実験台って誰のこと

暫く私はさっくんから

阿部ちゃんと接触禁止令が出た

ご飯さっくんが用意してくれるんだけど

苦手なんだなーってのは分かる

たまには自分で作ろうかな

うちもそんなに腕はないけど

キッチンに行くと人影が見えた

赤いインナーの男の人と

水色まではいかない青の髪の男の人

物音を立てないように玄関に向かう

｢1人で出ていいの？｣

ビクッと体が弾み後ろを振り返る

先程の赤の男の人だ

『いや…お腹すいて』

｢作ってあげようか？｣

『あ…その』

｢この女か佐久間のお気に入り｣

｢あぁ、そしたら俺の料理食べれないか｣

｢ごめんね、宮舘涼太って言います。長らく会えてなかったね｣

｢この女の何がいいんだか｣

｢翔太。人のこと言えないくせに。こいつは渡辺翔太｣

『どうも…』

優しそうな高貴な宮舘さんに

いかにも女遊びが得意そうな渡辺さん

私が反応に困ってると

｢あかね｣

『さっくん…』

いつから居たんだろ

怖い顔してる

｢2人に何もされてない？｣

『なにも』

渡｢人聞き悪いこと言うんじゃねぇよ｣

｢ネズミのくせに｣

渡｢あ"？｣

私の頬に触れてるさっくんの手が

震えてる

｢部屋行ったらあかねいなくて…｣

『ごめんね、コンビニ行こうとして』

｢一人で行っちゃダメ。汚い大人沢山いるから｣

目黒くんから聞いた

さっくんは大人が嫌いって

前に阿部ちゃんからも聞いたけど

本当に毛嫌いしてるみたい

トラウマがやっぱり影響してるんだって

『さっくん…一緒に行こ？』

パァっとキラキラした目をして

｢うん！！今準備するから待ってて！｣

そう言えば服に血が付いてる

ここの家の構造がまだ掴みきれてないけど

どうやってきたんだろ

それと

いつも私がどっか行くとすぐに見つかる

まるで監視してるように

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GPSでも付いてるかのように