君の歪んだ愛を望みます桃 (ページ3)

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『、、、んぅ、』

目が覚めると

私はベッドに眠っていた

さっきいたホテルでは無い

辺りを見渡すとそこには

見たことあるような無いようなアニメグッズが沢山あった

『どこ、、ここ』

「目覚めた？」

声がする方を向くと

ホテルにいた青年が壁に寄りかかっていた

「ひさしぶり」

『だれ、、』

「ひどいなー。身体を交えた仲なのにさ」

『そんな人毎日いるから覚えてない』

「そうだね。毎日男に抱かれてるね」

『何で知ってるの』

「何でって僕があかねのストーカーだから？笑」

なにこいつ、、、

意味分かんない、、

そういえば最近誰かに付きまとわれてる気配はしたけど

『ストーカーがなんで私のこと助けたの』

「んー、君に惚れたから」

「可愛いしその無愛想も好き。身体の相性も良かったし全部が好き」

『気持ち悪い、、ここどこか知らないけど家に帰させて』

「いいけど、、あのお母さんの元に戻りたいの？」

どこまで知ってるの

このストーカー

お母さんの特徴、仕事、交流関係

私の知らないことまでペラペラ喋る

『、、、なんなの』

「、、、、。」

ベットに腰をかけ

私の頬に触れる

「君を僕の物にしたい。あの地獄の世界から救ってあげたい」

地獄、、、

私の世界は地獄なの

他の子よりもイレギュラーだけど

『私の世界は私の物だけ』

手を払い私は部屋を出た

なにここ

お屋敷かのような広さ

出口の無い迷宮みたい

「ねぇ」

手首を捕まえられ思わず身体が震える

「外に出たいなら出させてあげるから。迷子になっちゃうよ」

そのまま私の手を握り玄関まで送ってくれる

「はい。僕君に嫌われるようなことはしたくないから」

【本当に今までの生活で良いのなら帰りな】

私には、、、

居場所が無い

私には

帰る家なんか無い

私は

私は

『お腹空いた』

「ふぅ、、同居人からご飯作ってもらおうか」

少しで良いから

温もりが欲しい

フワッと抱きしめられ

自分の感情が分からない私は

勝手に涙が出ていた

･

･

･

「おかえり、、、あかね」

彼の声はどこか安心する声をしていた