君の歪んだ愛を望みます桃 (ページ20)

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『わたし…、さっくんに会ったことあったんだ』

｢記憶もどったの？｣

『全部ではないけど、さっくんと最後に会った日までの』

｢お父さんはその3日後に死んだ｣

え…

死んだ…？

『どうゆうこと…』

｢俺らの秘密ふっかから聞いたでしょ｣

『改造…ってことぐらいは』

｢あの俺たちを生かせた薬は、悪用すれば先進国1つぐらい簡単に潰せるウイルスにもなる｣

｢俺達には1つずつセキュリティプログラムを打ち込まれてて、それが繋がれば1つのコードになる｣

｢そしてその元になるのがあかねってこと｣

『わたし？』

｢そのネックレス、お父さんから貰ったものでしょ｣

確かにこれは

最後にさっくんにあって怒られた時に

父｢あかね、これを持っててくれないか？｣

父｢父さんの大事なものなんだ｣

｢その中に薬の調合方法が入ってるデータが埋め込まれてるんだ｣

『これが…？』

｢あかねを研究所に来させなくしたのは、それを狙ってる組織からあかねを守るため｣

『お父さんは…その狙ってる組織から殺されたの？』

｢あぁ…。俺達は守りきれなかった…｣

お父さんの突然の死

皆の秘密

私の過去の1部

お父さんからのプレゼント

隠されてた秘密が

どんどん伝えられ

頭は真っ白になって

勝手に涙が出た

｢ごめんね…｣

さっくんの目からも

涙が零れ

とても

とても

後悔の念が伝わる

｢あかねはね…、お父さんの宝物なんだ｣

父｢お前が救ってやってくれ｣

父｢俺の大切な宝物を｣

｢それが父さんの最後の言葉だった｣

｢あかねと最初にあった日、あれは偶然じゃない｣

｢ずっと探してた…ようやく見つけたんだ｣

小学校のある日から私は

外に出ることが減った

高校から自分を捨てて

違う自分になった

まさか自分にこんな過去があるとも知らずに

さっくんは私の忘れてた過去から

ずっと探してくれてたんだ

私の大好きな彼は