君の歪んだ愛を望みます桃 (ページ12)

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-2日後-

『さっくん…』

｢なに？｣

あの夜の後はいつも通りのさっくんだった

さっくんの理想ならなきゃ

なんでこんなこと考えてるかわかんないけど

『今日お仕事何時くらい終わるの？』

｢んー、今日厄介だから遅いかも…｣

シュンとする彼の頭を撫でる

『早く終われるといいね』

｢あかねに会うために速攻終わらす｣

『頑張って笑』

今日は

･さっくん

･目黒くん

･深澤さんって人

見送った後はいつもの事務に戻る

｢はいこれ｣

『え…あ、ありがとうございます』

阿部ちゃんがコーヒーを出してくれたから

口に含もうとした

阿｢毒｣

『え…』

阿｢この間のことあったのによく飲もうとしたね｣

あっ…そうだ

阿｢今日は何も入ってないけどね｣

少し手が震える

あの時から苦手になってしまった阿部ちゃん

阿｢あかね｣

『はi…』

いきなり阿部ちゃんの唇が触れた

その隙間からコーヒーが入り込む

抵抗しても相手は男の人

かなう訳もなく

また頭がふわふわする

｢…ﾌﾟﾊ、、美味しい？｣

【媚_薬入りの珈琲】

その言葉に

私はまた恐怖を覚えた

阿｢それ即効性だから｣

彼の言うとおりすぐに身体が浮いた感覚になる

『なんで…』

阿｢だって、最近あかねに合わせてくれないからあの馬鹿｣

『さっくんのこと…』

阿｢佐久間とあかねのひみつ教えてあげる代わりに抱かれてよ俺に｣

秘密…？

『さくにぃ！』

あの時の…

阿｢ここじゃあれだからおいで｣

力の入らない私は

半分引きずられるように部屋に連れ込まれる