高専三年生

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ｻｰｰｰｰｰｯ
ｷｭｯ
シャワーの音。シャワーを止める音。そして無音。
静かだ。その静かさが余計に毒となる

今だ頭の中に残っているあいつの言葉。それを思い出すだけで心臓がどくどくする。明後日皆が祝ってくれると言うのに。
こんなかおではとても行けない。

素直に喜べない。

気晴らしに散歩でも行こう。

かかとをならす。


砂利を踏む音。空を切る音。そともまた静かだ。

カシュッ

お気に入りのレモン味の飲料水を開け一口含む。

『やだな。怖い』

私の中の呪力が増幅しているのがわかる。今瞋恚を使ったら段違いの強さなんだろうな。

この二つが
あいつの言葉が本当だと裏ずけているようにもおもえる。


「やぁ。天音、寝れないのかな？」

『五条先生』

なるべく他人にすがるようなことはしたくない。

スッと立ち上がってその場から逃げるよう足早に立ち去っていく。

「ちょっと、それはないでしょ。どうしたの天音」

じっとこっちをつめてくる、耐えきれず視線をずらす。

『先生。』

小さく呟く、聞くか、きかまいか、
あの事の出来ごと。

「ん？いってごらん。」

優しくなによりも優しく私を包み込むかのように。

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