犬な君 K.I ページ1
最近私はずっと考えてることがある。
私の彼氏である板倉滉はどこか犬っぽい。犬というか、大型犬…ゴールデンレトリバーみがすごい。
どこがかって?それがわからなくてずっと考えてるんだけど……答えはわからないまま
今も目の前の日の当たるソファで滉は目を閉じて気持ちよさそうに昼寝している。
ソファの前に座って幸せそうな寝顔を見つめながら考える。
この茶色のちょっと癖っ毛の髪?
笑うとシワができるこの垂れ目?
どこにいてもすぐ見つけてくれるところ?
背が大きくて優しいところ?
上げたらキリがなくて余計わからなくなる。
ソファの前でずっと考えてると目の前の目がパチっと開いて目が合う。
「あれ、Aだ」
こうやって私を見つけると太陽みたいな笑顔になるところもそうだ。
でも全部犬みたいなところで私の好きなところ。こうやって好きな人の好きなところを考えると幸せな気分。
『ふふっ』
「何笑ってんの」
『うーん、内緒!』
笑って滉の頭をわしゃわしゃと撫でると、犬みたいに撫でないでよと笑われた。
しょうがないじゃん撫でたくなっちゃうんだもん。
なんかそろそろ尻尾と耳が見えそうな気がする。
190人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Uren | 作成日時:2023年2月21日 17時