パートナーとバディ ページ22
〜灰原side〜
『そんなことは、』
灰「あるのよ。私達は信用されている、けど信頼はされてないの。貴方、1度でも彼の泣いている姿見たことあるかしら?」
『1度だけなら。』
驚いた、彼も泣くのね
灰「それが証拠よ、私達は彼の泣いている姿1度も見たこと無いもの。」
『コナンは皆に背中を預けているだろ?』
灰「コナンは、ね。素では預けてくれないの。」
同じ目的を持った仲間なのに、私には預けてくれない
灰「彼、下手なのよ人とのバランスの取り方が。手伝ってくれるくせに、手伝わせてはくれない。足手まといなのかしらね...」
『...何言ってんだ?それだけ大切にされてんだよ。』
何言ってるのよ、そんな訳ないでしょう
観覧車の時も、京都の時も少ししか頼らずに...
『...パートナーとバディの差とかわかんねぇけどさ、気にしなくていいんじゃないか?』
灰「え、!?」
『組織崩壊が目標だったらその為の階段は絶対にあるんだ。上ばかり見て何段も飛ばしてたらいつか絶対に落ちる。』
灰「でも足手まといに...」
『足手まといになったっていいんだ、彼の為に今出来ることを一生懸命やればいい。そうすれば自然と互いのことを知れるから。』
な?とAは私の頭を思いっきり撫でて来る。
組織にいた頃は提出日に結果を出さなければ殺される。なんて世界だったからそんな言葉をかけられて嬉しかった。
灰「えぇ...そうね。」
にやけた顔を見られたくなくてコーヒーを口に含んだ
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作者名:K.A.W | 作成日時:2018年10月5日 8時