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隣人との時間 ページ3

雫side

『んーっ終わったぁ…』グーッ

思いっきり伸びをする。


取り敢えず急ぎの3つの薬を
作り終わったからだ。


1つ目はリンデル様へ送る(ドラゴン)用の眠らせ薬。
対象にぶっかければ4時間は眠る強めの薬。
最近眠れない(ドラゴン)が多いらしい。

2つ目は歌姫先生に頼まれた
五条先生に渡すアルコール剤(((
水に混ぜて飲ませるつもりらしいから
早く水に溶けやすく、
溶けた水に色がつかないようにした。

最後に家入さんに渡す
反転術式を組み込んだ液体薬。
薬をぶっかければ治せるようにした。
家入さんが限界だったらこれを使うとの事…

…なんかなさそうな気がする(((

これを皆へ渡すのだが問題がある。

問題点は大きく2つ。

1、渡しに行ける時間がない
2、空路で行くと瓶が割れて大変なことになる

というところだ。

つい唸ってしまう。

?「カルト、ため息ついテどうしたのン?」
唸っていたら頭の上から声が聞こえた。

反射で声のした方向に顔を向ける。



緑色のふわふわとした髪と羽。


新緑の匂いのする風を纏った風の民(エアリエル)だ。


この子達はとても可愛いが
偶に騙してくるから注意が必要だ。

『…いや、ちょっとね。悩み事があって…』
風「もしかしテ、
そこにある薬誰かに渡すノに悩んでるノン?」

うっ…鋭いなぁ

風「なラ、私達が運ぶわよン?」

『…えっ?』
風「忘れたのン?カルト。
私達隣人は貴方のお願いなラ…









どんな願いモ(・・・・・・)聞いちゃうってコ・ト♡」
エアリエルは私の鼻にキスを落とした。
思わず背筋が凍りつく。
どんな願いもというのを強調したのは
気の所為ではないだろう。

『…そうだったね。
じゃあ…頼めるかな?』

風「もちろン♪」

こういうときの隣人達はとても心強い。

『…ありがとうね。
この薬は庵歌姫さんっていう人の元に
この手紙と一緒に置いて。
あとこの薬をリンデル様に渡してね。
もう一つは私が直接渡しに行くから大丈夫。』

歌姫先生は隣人たちが見えない。
いつの間にとならないようにメモを添えた。

風「任せてン♪すぐ置いてくるわネ!」
『あんまり急ぎすぎて割らないでよ?』

私は魔法使いの格好から制服に着替え、
家入さんの元へと向かった。


_____________________________

そ、総合89hit…?!嬉しいです!(泣)

最近なかなか更新できなくてごめんなさい…

特級の任務をしていましたので((((
頑張ってもっと更新頻度を上げます(泣)

by,作者

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作者名:りんごりんご | 作成日時:2021年2月27日 17時

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