____…第23話…____ ページ23
「やかましい。大体、てめえらの国王はどこだ。」
「どうせ貴方は、俺に殺されます。知ってどうするんですか。」
は、腹立つ野郎だなぁ〜…コイツといい眼鏡といい、くそ生意気の集まりかこの城は。
俺の考えを読んだかのように、つわはすくんは顔をしかめた。
「……眼鏡じゃありません。PｰPです。」
「そうか。興味ねえわ。つーか、本当、お前らは何が目的なんだよ。フジか?Aか?」
そう聞いた時、
つわはすくんが、表情を暗くした。そして、ゆっくりと、構えていた拳銃をダランッと下ろした。
……は?俺、なんか変なこと聞いたか?
ちょっと混乱していると、下を向いたつわはすくんは、小さな声で何か言った。
よく聞こえず、「ああ?」と聞き返すと、
いきなりバッと顔を上げて、拳銃を乱射して来た。
ちょ、ふざけんなよお前!!さっきから、隙をついては攻撃して来やがって!!
「……分かりません。」
構えた拳銃を震わせながら、言った。
その時のつわはすくんは、とても辛そうに、悲しそうな目をしていた。
「分からないんです。あの人が、うちの国王が、何を考えているのか…
俺達はただ、『狂気王国の執事、フジを拐ってこい』と命令されただけです。」
分からない?まあつまり、狙いはフジか。
「どうせ、キヨさんも緑川Aもヒラくんも、みんな死にます。」
「俺は死なねえよ。ヒラはもっと死なねえ。世界が滅んでも、アイツだけは絶対に生き残るぞ。」
「本気で化け物じゃないですかソレ。」
「Aは、ヒラよりも、もっと死なない。俺達が生きてる限りな。」
パッと一回右手を緩め、そしてさっきよりも強くカマを握る。
つまり、はい。俺がAを守ります(敬語)
「格好いいですね。俺もいつか、そんな台詞を言ってみたいものです。」
「すげえ棒読みじゃねえか。言う気ないだろ。」
「バレました?」
コイツ本気で殺すわ。
「それにしてもキヨさん。貴方、俺を選んだことを後悔しますよ。」
「ほー。そんなに俺に勝つ自信があんのか。」
いよいよ調子に乗って来たな、コイツ。
「いえ、違います。フジさんが危ない、という事です。」
「は…?なんでだよ。」
「…PｰPは、フジさんを相当恨んでいるようなので。…彼、殺されますよ。」
眼鏡がフジを?
何で恨んでるのかとか、全然興味ないけど…
「なら、そのPｰPって奴、確実に負けるぞ。」
「え?」
フジには勝てない。だってアイツは……
思い出して、ため息が漏れた。
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あみ - 本編最高すぎてこちらも読ませていただきましたが、、、いや本当に神です以上！！(?)本当に好みというかなんというか。ヒ.ジ.キ.の小説で一番好きかもしれません。こ.ーす.け.をのけ者扱いにしているような小説が多いイメージがあったので。この小説が本当大好きです！ (2021年7月25日 14時) (
レス) id: 2c5fd51ba4 (このIDを非表示/違反報告)
みー - すごく、すごく良かったですっっっっっ...！(大号泣) (2019年11月22日 7時) (レス) id: 7c0d6b05b3 (このIDを非表示/違反報告)
かえで@utaitelove(プロフ) - もう最高です…！！感動したと思ったら次はキュンキュンしてほんと私の心臓どうしてくれるんですか！影葉さん最高です( ；∀；)他の作品も全部読ませて頂きましたがほんとに天才ですね！？これからも頑張ってください (2019年1月1日 21時) (レス) id: a0615ac09b (このIDを非表示/違反報告)
アンジ* - 今になってもずっと読んでます！狂った国の王子様、こーすけが出てきたシーンで大号泣してしまいました。番外編、ぜひ読みたいです！影葉さん、感動をありがとうございました！ (2018年8月20日 20時) (レス) id: a0d4f82c90 (このIDを非表示/違反報告)
夜猫 - ヒラ可愛い！死にそう！ (2018年2月3日 5時) (レス) id: c27b932811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影葉
| 作成日時：2015年12月5日 14時
