裏切り者の柱が忍の世界に紛れ込んだ

9話 ページ11

Aside

シナ｢本当にいいの？｣

A｢はい。だって感情を出してこその人ではありませんか！｣

シナ｢うぅ…うぅ…悔しかった…あの子たちを守れなかった…どんどん学園が崩壊してくのを見てるだけしか出来なかった…うぅ…｣

山本シナさんはあれから数分泣いていた

この学園で何が起こったのかは分からないけれど

ただ、すごく酷いことが起こったことだけはわかる…

A｢落ち着きましたか？｣

シナ｢はい…ありがとうございます。あの、Aちゃんと呼んでもよろしいですか？｣

A｢はい！勿論です！それにして敬語も外してください！山本シナさん！｣

シナ｢私のことはシナ先生と呼んでくれるかしら？｣

A｢分かりました！シナ先生｣

シナ｢Aちゃん、小袖を持ってきたんだけどどれにする？｣

…ん〜あまり派手でないもの…あ、

A｢それじゃあ、私の羽織に似てるこれを貰ってもいいですか？｣

シナ｢もちろん！着方は分かる？｣

A｢あちらでもみんなとお買い物に行ったりする時に来ていましたので分かりますよ｣

でも、動きにくくてあまり好きではないのよね…

シナ｢そう…それから、明日からはこの事務員の服を着てね｣

A｢分かりました！ありがとうございます。シナ先生｣

シナ｢全然いいのよ！それじゃあ、少しの間ここにいてもらってもいいかしら？今からちょっと学園長先生にいつからおばちゃんのところでお手伝いに行けばいいのかを聞いてくるから｣

A｢ありがとうございます。そういうのは自分で聞くはずなのに…｣

前の時代と同じじゃないですか…

シナ｢いいのよ。じゃあ、行ってくるわね？｣

A｢はい！行ってらっしゃいませ｣

あ、何か紙を貰えば良かったですね。ここにいることを整理しようと思ったのですが…

まあ、いいや

それにしても天元やお嫁さん達に忍者や忍術について教えて貰ってて良かったです

まさかこんなことになるなんて……

それにしても暇ですねぇ…

過去に戻れるのなら何百年も前ではなく数年前に行きたかった…

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