ep.42 ページ42
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最近ヨアから、やけにAのことを聞くことが多くなった。
会社の中でのAの様子なんて、本人の口から話してくれることなんてなかった分、知らなかったAを知っていく感覚は、たまらなく愛しくて。
ヨアの話を聞きながら、いちいち感情をこらえるのが、そろそろきつい。
「 今日はね、Aが .. 」
今日も始まる、ヨアのA話。
そうなんだ、とか、面白いね、とか。
当たり障りないことを言ってるけど、本当はそんなんじゃない。
Aっぽいな、って笑いそうになることもあれば、意外だなって思うことだってある。
とりあえず、Aにたまらなく会いたくなる。
「 はい、今日のAの話は終わり！ 」
「 面白い人だね、ユンさん 」
「 うん。面白くて、可愛い子だよ。だけど、」
「 だけど？ 」
楽しそうにAのことを話していたヨアの表情が、どこか暗くなった。
心配、より、どこか不安になって名前を呼ぶと、帰ってきた答えは。
「 嫌いだよ、浮気するAなんて 」
「 .. ヨア、？ 」
下を向いてたヨアが顔を上げた時、正直に怖いと思った。
俺を見る目が、あまりに鋭くて、いつものヨアからじゃ想像できなくて。
まずい、って思った時にはもう、遅かった。
「 もしかして、気付いてないとでも思った？ 」
「 ヨア、待って話を、」
「 は .. ？言い訳するつもり？ 」
「 そうじゃなくて、」
「 だったらなに、嘘だとでも言うわけ！？ 」
ヨアがどんどん荒ぶる様子を見て、どうしていいかわからなかった。
正直に話せばいい。そして、別れればいい。だけど、今更になって、ヨアに情を持っていることに気付いて、自分で自分が情けなくなる。
どこまで都合がいいんだ、俺は。
「 ベク、今すぐAと別れて 」
俺を見るヨアの目は、あまりに冷たい。
蔑むような、そんな目をしていて。
またも情けないことに、声が出ない。
「 今Aに電話してよ。そして今すぐ別れて 」
そう言って、俺のスマホの画面を解除して、Aとの通話画面を見せてくる。
「 ヨア、ちょっと待って、」
「 待たない。ベクが言わないなら、私が言う 」
「 ヨア .. ！ 」
取り上げようとしたとき、押されてしまった通話ボタン。
“ ベッキョン？ ”って、愛しい声に、胸が張り裂けるほど、苦しくなった。
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ちなり 。(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます◎そうなんですよね、、私も自分でベクメインにしたくせにチャニョル落ちも惜しくなってきてます、、！今後の展開にも迷ってます、、 (2018年9月30日 14時) (
レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
ちなり 。(プロフ) - かのんさん» そんなそんな(;_;)ありがとうございます、！もうそれだけで頑張れます！ありがとうございます(;_;)(;_;) (2018年9月30日 14時) (レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - お疲れ様です!!ベクペンだけど、チャニョルと幸せになってほしいな〜 (2018年9月30日 13時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - ちなり 。さん» いえいえ！お忙しいのに更新してらっしゃってすごいと思うので気になさらないでください！更新を楽しみにしています！ (2018年9月30日 8時) (レス) id: 7904d62c28 (このIDを非表示/違反報告)
ちなり 。(プロフ) - かのんさん» わああ 嬉しすぎますありがとうございます(;_;)そしてたくさん待たせてしまって本当に申し訳ないです、なのにずっと読んでくださりありがとうございます(;_;)(;_;)更新ぽんぽんできるように頑張りますので、今後もよろしくお願いします、！ (2018年9月30日 0時) (レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちなり 。 | 作成日時：2016年12月11日 21時
