ep.29 ページ29
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そのまま雰囲気で、初めて体を重ねた夜。
生ぬるくて、妙に心地いい空間の中で、ベッキョンに腕枕してもらいながら、こんな話をしたの。
「ねぇねぇ、いつから？」
「いつからって？」
「いつから私のこと好きだった？」
自分で言うのもちょっとなぁと思ったけど、どうしても気になったんだもん。
自分じゃ、なんでこんな奴好きになってくれるかわからないから。
「んー もう初めて見たときからかな」
「それって何、もしかして一目惚れってやつ？」
「まぁそうなるね、うわっ、何この子、タイプ！的な」
ははって、彼特有の乾いた笑い声が響く。
自分で聞いといてなんだけど、猛烈に嬉しいし、なんだかちょっぴり恥ずかしい。
タイプ！なんて言っちゃって。普通にそう言っちゃうの、ずるくない？
「Aは？」
「同じような感じかなぁ。何この人！子犬みたい！かわいい！飼いたい！みたいな」
「えーそれちょっと違くない？」
「一緒だよ」
ううん、ほんとはね、ちょっと違うの。
かわいい！子犬みたい！は確かに思ったけど、笑ったときの顔と、仕事中の真剣な顔とのギャップにやられたんだよ私。
これだけじゃ完全にメンクイなだけになっちゃうから、
「あ、あとね、すごく女の子扱いしてくれるとこ」
「Aだけだよ」
「うー … それだめ、」
「なにが？」
ベッキョンは、体を起こしてわざわざ目線を合わせてくるから、自分でも今真っ赤なんだろうなぁって思うくらい、全身の熱が上がる。
「だめなものはだめなのっ！」
「なにそれー、理由になってませんけどー」
はは、って笑うと、不意に近づいてくる唇。
柔らかくて、とろけそうなくらい気持ちいいのに、泣きそうにもなるの。
だってね、こんな関係、いつかやめなきゃいけない、ってわかってるから。
だから、だからせめて今だけは。
「ねぇねぇベッキョン、」
「ん？」
「2番目でいいよ、私」
「A？」
「私、ヨアの次でいい。2番目でいい。だから、だから、そばにいさせて」
こんなこと言うの最低だってわかってる。
2番目でいいとかそんな問題じゃなくて、そもそもこんなこと言うべきじゃないのくらいわかってる。
だけど、私っていやなやつだから。
ヨアの気持ちより、私の気持ち優先しちゃうの。
「1番にするよ、絶対」
「 … ベッキョン？」
「今すぐにはできないけど、必ずいつか1番にする」
初めて見た、彼の真剣な顔。
ああ、好きってたまらなく思った。
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ちなり 。(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます◎そうなんですよね、、私も自分でベクメインにしたくせにチャニョル落ちも惜しくなってきてます、、！今後の展開にも迷ってます、、 (2018年9月30日 14時) (
レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
ちなり 。(プロフ) - かのんさん» そんなそんな(;_;)ありがとうございます、！もうそれだけで頑張れます！ありがとうございます(;_;)(;_;) (2018年9月30日 14時) (レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - お疲れ様です!!ベクペンだけど、チャニョルと幸せになってほしいな〜 (2018年9月30日 13時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - ちなり 。さん» いえいえ！お忙しいのに更新してらっしゃってすごいと思うので気になさらないでください！更新を楽しみにしています！ (2018年9月30日 8時) (レス) id: 7904d62c28 (このIDを非表示/違反報告)
ちなり 。(プロフ) - かのんさん» わああ 嬉しすぎますありがとうございます(;_;)そしてたくさん待たせてしまって本当に申し訳ないです、なのにずっと読んでくださりありがとうございます(;_;)(;_;)更新ぽんぽんできるように頑張りますので、今後もよろしくお願いします、！ (2018年9月30日 0時) (レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちなり 。 | 作成日時：2016年12月11日 21時
