ep.20 ページ20
You side
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そろそろ帰ろう、と繋ぎなおした手にぬくもりを感じて、ふっと顔を上げたとき。
見慣れた背丈の高い人がぱっと目に入った。
あれ … 絶対チャニョル。
仲のいい同僚の1人で、唯一私とベッキョンとの関係を知る人。というか、知られてしまった人。
それでも彼は、知ってしまったこの関係を、誰にも言うことなく、それどころか私を気遣ってまでくれるようになって。
ただただ、ありがとう、しかない。
そして、そのチャニョルは、どうやらベッキョンと知り合いのようで、その意外な繋がりに、なんだか嬉しくなった。
「どうする？チャニョルに声かけてみる？」
「…… え、あー そう、だね」
ベッキョンの、歯切れの悪い返事。
そうだよね、いくら関係を知る人だとしても、直接会うのは抵抗あるよね。
「ベッキョン、やっぱり帰
「A？」
簡単に遮られた私の声。
代わりに、ベッキョンと私が注目したのは、聞き慣れた低音の声。
少し離れていた距離は、いつの間にか縮んでいて、帰る前に見つかってしまった。
ちら、とベッキョンを見ると、特に不機嫌そうな感じでもなくて、ちょっぴり安心。
「A、と …… あれ、ベッキョン！？」
「久しぶりチャニョル」
「いやもっと驚いたりしないのかよ」
「俺この辺で何度かお前のこと見かけてたし」
「だったら声掛けろよ」
「女の子が隣にいて声かけられるかよ」
テンションが上がっているチャニョルと、いつもと変わらないベッキョン。
スピードの速い会話がなんだかおかしくて、つい笑ってしまう。
「なあ、Aってその …… ベクが隠れて付き合ってる相手？」
さっきまで、ベッキョンとの再会を喜んでいた彼も、私たちの関係を知っていながら、無視することはできなかったようで。
わかっていたけれど、いざ他人に言われると、どっと罪悪感とか嫌悪感が襲ってくるのは変わらなくて、情けなくなる。
チャニョルの質問に、素直に答えられなくていると、大丈夫、とでも言うかのように、繋がれている手に力が入った。
「そうだよ」
いつもより、凛としたベッキョンの声だけが、人混みの中ではっきりと聞こえた。
「そっか、あのさ、それなんだけど …… もっと聞かせてもらってもいい？」
言いづらいそうに切り出されたチャニョルの声は、いつもの陽気さはなくなっていて。
ふざけてるわけじゃない、そう思って、こくんと頷いた。
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ちなり 。(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます◎そうなんですよね、、私も自分でベクメインにしたくせにチャニョル落ちも惜しくなってきてます、、！今後の展開にも迷ってます、、 (2018年9月30日 14時) (
レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
ちなり 。(プロフ) - かのんさん» そんなそんな(;_;)ありがとうございます、！もうそれだけで頑張れます！ありがとうございます(;_;)(;_;) (2018年9月30日 14時) (レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - お疲れ様です!!ベクペンだけど、チャニョルと幸せになってほしいな〜 (2018年9月30日 13時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - ちなり 。さん» いえいえ！お忙しいのに更新してらっしゃってすごいと思うので気になさらないでください！更新を楽しみにしています！ (2018年9月30日 8時) (レス) id: 7904d62c28 (このIDを非表示/違反報告)
ちなり 。(プロフ) - かのんさん» わああ 嬉しすぎますありがとうございます(;_;)そしてたくさん待たせてしまって本当に申し訳ないです、なのにずっと読んでくださりありがとうございます(;_;)(;_;)更新ぽんぽんできるように頑張りますので、今後もよろしくお願いします、！ (2018年9月30日 0時) (レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちなり 。 | 作成日時：2016年12月11日 21時
