ep.16 ページ16
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「おはよう、A」
「おはよう、ベッキョン」
ベッキョンとの休日１日目。
今日はのんびり彼の家で過ごすことにした。
いつもは、"いつヨアが来るかわからないから"という理由で、私の家でしか会わないことになっていたが、今日は絶対にヨアが来ないという日。
だから、こうして彼の家に来られるわけで。
喜んでいいのかわからないけど、酷い女だと、残酷な女だと思うけど、ヨアがいない今だけ、許してほしい。
そんな気持ちとは裏腹に、ゆるゆると緩んでいく頬を抑えきれなくて。
「何だよにやにやして」
「嬉しいなーと思って」
「そうだな」
素直に答えれば、すっと伸びて来る手に、柔らかく頭を撫でられた。
ああ好き、って思うふとした瞬間が、私にとっては猛烈に嬉しい。
「意外と片付いてる！」
「、なっ、失礼だなお前」
「だってベッキョン散らかしてそのままにしてそうだもん」
「掃除くらいしてますー」
彼が言った通り、掃除はしてあるみたいで、想像してた散らかった部屋ではなかった。
「コーヒーでいい？」
「うん、ありがとう」
いつも私が出す側だから、彼から出してもらうのは新鮮で、そして嬉しい。
いちいち小さなことでときめいて、嬉しくなって。
今日１日で、私はどれだけ嬉しい、って思うんだろう。
きっとたくさんだなあ。そう思うと、特別愛しく感じる彼の存在。
「A、どっか行きたいとことかある？」
「うーん …… あ、」
"イルミネーション"、と出かけた言葉をすぐに引っ込める。
自分でもベタだと思うし、それに、会社からそんなに離れてないし、いつ誰に見られてもおかしくないから。
顔の広いヨアだし、自分のものは見せつけたがるヨアだから、当然ベッキョンの存在を知ってる人も多いわけで。
…… でも、行きたかったなあ、イルミネーション。
帰り道に見るそのイルミネーションは、１人で見るのにはなんかもったいなくて、いつも頭に浮かぶのはベッキョン。
「特にないや。ベッキョンとずっとお部屋でぬくぬくしたい。外寒いし」
「そっ、か。家でのんびりしような、」
コーヒー注いでくる、と立ち上がった彼の後ろ姿を見つめた。
彼と一緒にいるだけで特別なのに、一緒に出掛けたいなんて、願っちゃだめだよね。
「あ、俺思いついちゃった」
不意にキッチンで急に声を上げた彼。
何が？と声をかければ、きらきらした目で放たれた言葉は唐突で。
「イルミネーション、行きたい」
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ちなり 。(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます◎そうなんですよね、、私も自分でベクメインにしたくせにチャニョル落ちも惜しくなってきてます、、！今後の展開にも迷ってます、、 (2018年9月30日 14時) (
レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
ちなり 。(プロフ) - かのんさん» そんなそんな(;_;)ありがとうございます、！もうそれだけで頑張れます！ありがとうございます(;_;)(;_;) (2018年9月30日 14時) (レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - お疲れ様です!!ベクペンだけど、チャニョルと幸せになってほしいな〜 (2018年9月30日 13時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - ちなり 。さん» いえいえ！お忙しいのに更新してらっしゃってすごいと思うので気になさらないでください！更新を楽しみにしています！ (2018年9月30日 8時) (レス) id: 7904d62c28 (このIDを非表示/違反報告)
ちなり 。(プロフ) - かのんさん» わああ 嬉しすぎますありがとうございます(;_;)そしてたくさん待たせてしまって本当に申し訳ないです、なのにずっと読んでくださりありがとうございます(;_;)(;_;)更新ぽんぽんできるように頑張りますので、今後もよろしくお願いします、！ (2018年9月30日 0時) (レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちなり 。 | 作成日時：2016年12月11日 21時
