ep.11 ページ11
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ベッキョンまだかなベッキョンまだかな。
気づいたらベッキョン、って口に出してしまうくらい。
どうやら私は相当彼が待ち遠しいらしい。
…ただ、お風呂に入っているだけなのに。笑
ガチャ、と脱衣所のドアが開いて、タオルで頭を拭きながら、ベッキョンが出てきた。
「ベッキョンー、何飲む？」
すでにテーブルに、簡単なおつまみだけ、用意しておいた。
冷蔵庫を開けて問うと、後ろから、んー、って悩む声がする。
見やすいように、横空けておいたのに、わざわざわたしの後ろに回るなんて。
彼にとって自然なことかもしれないけど、これまであまりそういう経験のない私は、それだけで心臓がバクバクしちゃう。
狙ってるの？それともほんとに自然に？
自然にだとしたら、…ヨアにもしてるの、かな。
こんなこと考えたくないのに。
彼からされる全てに、ヨアを考えてしまうのは、半年経った今でも変わらない。
純粋に、この時間を楽しみたいなんて、我儘なのかな。
「A、俺これにする」
そう言うと、目の前にあるお酒が、ひょい、と取られる。
「Aは？どれにする？」
「同じのする」
ん、と軽く返事をされて、もう一本お酒が取られた。
「「かんぱーい」」
重なる声と、缶が当たる音が響く。
ゴクゴクと、美味しそうに飲むベッキョン。
ぷはー、っと大げさにリアクションされる。
それがおかしくて笑うと、つられて彼も笑いだして。
こんな、ありきたりな瞬間が、たまらなく幸せだと感じる。
それも、こんな関係だから。
私が、”２番目”だから。
「ベッキョン、」
「ん？」
「好き」
「なんだよ急に」
笑いながらも、彼が照れているのはわかる。
照れるとすぐに耳を触るから。
「急にじゃないよ。いつも思ってるもん」
そうだよ、いつも思ってる。
ヨアからの惚気だって、聞いててたまに、ベッキョンらしいな、なんて思って愛しく感じたり。
きっと、自分でも思っている以上に、彼が好きなんだと思う。
「そんなの、俺もだよ」
「何が？何がベッキョンもなの？」
わかってるけど、言わせてやりたい。
「わかってんだろ」
「え？なんのこと？」
あーもう！、と頭を掻くのも、彼の照れ隠し。
ヨアの前に見せる、温厚な感じは、私との間じゃあまりない。
「俺も、好きだっていうこと、」
“好き” それだけで、こんなにも胸が高鳴るのは、きっと、ベッキョンだけ。
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ちなり 。(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます◎そうなんですよね、、私も自分でベクメインにしたくせにチャニョル落ちも惜しくなってきてます、、！今後の展開にも迷ってます、、 (2018年9月30日 14時) (
レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
ちなり 。(プロフ) - かのんさん» そんなそんな(;_;)ありがとうございます、！もうそれだけで頑張れます！ありがとうございます(;_;)(;_;) (2018年9月30日 14時) (レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - お疲れ様です!!ベクペンだけど、チャニョルと幸せになってほしいな〜 (2018年9月30日 13時) (レス) id: 2f6c46c71c (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - ちなり 。さん» いえいえ！お忙しいのに更新してらっしゃってすごいと思うので気になさらないでください！更新を楽しみにしています！ (2018年9月30日 8時) (レス) id: 7904d62c28 (このIDを非表示/違反報告)
ちなり 。(プロフ) - かのんさん» わああ 嬉しすぎますありがとうございます(;_;)そしてたくさん待たせてしまって本当に申し訳ないです、なのにずっと読んでくださりありがとうございます(;_;)(;_;)更新ぽんぽんできるように頑張りますので、今後もよろしくお願いします、！ (2018年9月30日 0時) (レス) id: 88d1407a14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちなり 。 | 作成日時：2016年12月11日 21時
