【加速しまくる】全員頭弱かった。【勘違い】 (ページ16)

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勘違いが加速して止まらない。ページ16

「それでね、その時見習いちゃんが間違えて僕のこと光忠って呼んじゃってさ、」

僕はわざと少し大きめの声で見習いについて語った

正確には「どれだけ僕と見習いが仲がいいか」だ

隣の鶴さんはさぞどうでもいいみたいな顔つきで聞いている

そうだ、僕だって君に聞かせるために話してるわけじゃないんだから

「見習いちゃんったらほんとお転婆だよね、僕が守ってあげなきゃー」

と言いつつチラチラ主を見る

あっ、口元にグラタンがついてる。今すぐ拭ってやりたい...って思ってると隣の歌仙が素早く拭ってしまった

そう、僕が見習いについて大きめな声で語っているのは「主に、僕と見習いが仲良くしてるよ」アピールでもある

主に聞こえるようにわざと大きめの声を出して語る

何故そんなことするかって？
そりゃあ主が、「見習いちゃんと仲良くしてくれたら嬉しいなぁ」ととろけるような笑顔で言っていたからだ

僕が主の言いつけ通り見習いと仲良くしてると、主は僕のこと褒めてくれるし、これからも頼りにしてくれるだろう？

主「光忠って、ちゃんと私の望み通りにしてくれるわね、いつも助かってるのよ。そんな光忠にお礼、したくて....」(顔を赤らめて恥ずかしそうに目線を逸らす

そんな展開があってもいいってことだよね！！！(ない)

周りの男士は美しい見習いの事が好きで必死だろうけど、僕はそれを利用して主につけいる

かっこよくはないけど、最短ルートだと思って都合よく思ってるよ！

ほら、鶴さんも今見習いの事見て微笑んだ

まるで愛しいものを見るかのような目付きだ

そうだそうだ皆見習いに付いちゃって！！！←

主が頼りにする刀なんて、僕だけいれば充分なんだからさ