【加速しまくる】全員頭弱かった。【勘違い】 (ページ11)

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勘違いが加速して止まらない。ページ11

「見習い....ふむ、三日月の兄上、あやつについてはどう思わるるか？」

ふと同室の兄上に尋ねた

あやつ、というのは我本丸の主である主様の事だ

主様はとてもお優しく愛らしく、いつもこの小狐を癒してくれます

「....周りの気遣いも心得ていて美しいと思うぞ」

やはり、兄上も主様のこと...!
しかしながら私だけではなく他の刀剣からも圧倒的素晴らしい評価を得ているのですね！

小狐丸「やはり！兄上様ならそうおっしゃると思いました！」

すると兄上は驚いたように目を見開きこちらを見た

「はっはっは、.....お前にも春が来たんだな....」

そう美しく目を細める兄上

？その言い方は兄上は主様のこと対象外なのか...?

小狐丸「おや？てっきり私は兄上がライバルかと...」

「よいよい、俺はあいつよりも、大切な人がいるからな。応援してるぞ」

なんと！それは初耳だ

主様よりも大切な人...？まさか兄上、昨日いらした見習いのことが！
しかしまぁ兄上様からの応援がいただけるとは、これ以上なく心強い
(ただ天下五剣一美しい兄上に勝ち目がないからライバルが減ってよかった)

小狐丸「いやはや驚きましたが...それはそれは心強い。」

「この三日月、可愛い弟の為人肌脱ぐか」

そう微笑んで優雅に立ち上がり襖に手をかける兄上

小狐丸「！...兄上、そんなに積極的に協力してくれるとは...!」

「ははは、この兄上に任せろ。お前に最上の歌を届けよう」

なんと頼もしい...!!

流石三条が一振、我が兄上だ

だがしかし、兄上がライバルから外れたとしても敵はまだたくさんおるな...

いっそのことこの機会に皆見習いに惚れれば、主様は私だけのお方になるというのに...

暫くすると、兄上が嬉しそうな顔をして帰ってきた

小狐丸「あ、兄上...?どうであった？」

「よいことを聞いたぞ！返事が聞きたければ、今夜部屋に来い、と....」

小狐丸「!!!!そ、それは...」

「ははは、顔が赤いぞ。」

小狐丸「兄上ぇぇ、この小狐、とても感謝しております！私も兄上の応援をしております！」

「それは頼もしいな！」

主様に、夜伽を許可される日がくるとは...

兄上に感謝しきれません

ああ、そうだ兄上へのお礼に、兄上の想い人、見習いに兄上のアピールでもしておこうか