愛を知らない孤独な少女ー双星の陰陽師ー

一夜 ページ2

ー勘久郎sideー

「あなた、勘久郎くん？」

誰だろう…

「勘久郎くんだよね！」

僕のことを知っている…

「そうッスけど…」

彼女は、僕の知り合いか？いや、ありえない。記憶にない…

「私、○#$×%€/&だよ！よろしくね！」

そうだ…

「×%€/&ちゃんッスか！よろしくッス！」

彼女はーーーー




「勘ちゃん！勘ちゃん！！起きろ！水度坂勘久郎！！」

「ん？」

夢か…？いや、あの子は確かにいた気がする。

「憲ちゃん」

「あ？お前のせいで30分も無駄にしてしまったじゃないか！！迷惑料金で何万円請求…」

「憲ちゃん。深緋色の瞳の、コバルトブルー色をした長い髪の少女を覚えてないッスか？」

憲ちゃんなら覚えているはず。ずっと一緒に行動してきた彼なら…。

「はぁ？だれだ？そんな子知らん。それよりetc…」

憲ちゃんが覚えてない？！そんなはずはない。彼とは呪いレベルの腐れ縁だ。知っているはず…なのに

「探してみるッスか…」

「聞いてんのか勘ちゃん！！！」

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