九夜 ページ10
ー勘久郎sideー
「まず、今回の仕事の趣旨は何なんスか？」
それがわからないと話にならない。それに、直感だ
が、今回の件は自分に深く関係した者が関わってい
ら気がするのだ。
「今回は君たちに“蒼露Aを探してきてほしいん
だよ。」
「蒼露…A…？」
なんだ…僕はこの名前を知っている…？
「で、有馬さん。なんでそいつを探すんですか？探
せば大金がもらえるんですか？もらえないならやり
たくないんですけど。」
「大金は出ないよ。でもこれは重要任務だからね。
まぁ、いつもの何倍かは…」
「やります。」
出た、憲ちゃんの悪い癖。金につられやすすぎるん
じゃないか？
「そうきてほしかった！じゃ説明するね。
なぜ蒼露Aを探してほしいのか。理由は何個かあ
る。１つ目は、彼女自身が未来を予知できるという
能力を持っているからだ。」
予知できるということは相当修行を積んだのか…あ
るいは天性の才なのか…。
「２つ目は…彼女が陰陽連の最重要事項が書かれて
いるものを持っているからだ。」
「なんでその子が持ってるんスか？あれは厳重に保
管されてるはずッスよね？」
「そう。なぜ彼女が持っているのか、どうやって手
に入れたのかは、全くわからない。わかっているの
は、暗殺の家系の者ということだけだ。しかも、律
を支えていたところの…」
律…。ということは怨まれているのか…。
「そしてある時に、殺されかけた。危険だと感じた
彼女は本土に逃げ、そこで数年間生きた。そして…
そこである女性に拾われた。」
「へぇ、そんな優しい人に拾われたのか…。だった
ら今でも元気なんじゃないですか？」
そう。今頃は幸せに暮らしているはず。なのになぜ
…？
「…それが…蒼露Aに殺された人の親族が、彼女だ
けに留まらず、拾ってくれた女性や、彼女の親友に
まで危害を加えたんだ。そして、その拾ってくれた
女性と、その親友は知ってしまったんだ。拾ってく
れた女性の夫は彼女に殺されたこと。親友の姉は律
に殺されたことを。そして…蒼露Aに復讐をする
ことを誓ったんだ…。」
なるほど。
「で、問題って何なんスか？」
それを聞くと、途端に有馬さんが暗い顔をした。見
た時、本能的になにか良くないことが起きたのだと
察した。
「…拾った女性と蒼露Aの親友の子が…彼女を殺
そうとしたらしいんだ…。」
「「え…」」
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おりん - ありがとうございます！頑張ります！ (2019年6月6日 19時) (
レス) id: d5e18da3d9 (このIDを非表示/違反報告)
水麟 - 凄い面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年6月1日 20時) (レス) id: 0dc0777a12 (このIDを非表示/違反報告)
おりん - 妖さん！もう少し待ってください！！その理由はこれから出てきます！ (2019年4月20日 17時) (レス) id: 966494c01e (このIDを非表示/違反報告)
妖 - 意味不明な話ですね。親や友達が夢主を殺そうとした理由が全く分からない。 (2019年4月20日 7時) (レス) id: a39dd38ad9 (このIDを非表示/違反報告)
おりん - ありがとう！Nagi☆さん！すごく嬉しいです！ (2019年4月8日 13時) (レス) id: 51fe26db19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おりん | 作成日時：2019年4月6日 9時
