728の日々11 (ページ5)

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釣り（藤原/高橋、藤原/長尾）14 ページ5

謙杜がそう言うと恭平も言う

「俺も丈くんちゃうかったよう言わん…」

え、なにそれ、俺に大分心許してくれてるってことやんな？
なんなん、めっちゃかわええやん
思わず顔がほころんだ

ニヤケそうになるのをバレないようにしながら2人の頭をポンポンとなでて言う

「お尻冷やすから二人ともそこ寝転び」

俺はそう言って二人をうつ伏せに寝かせて
冷やしタオルを二人のお尻に乗せてやる

「あの、丈くん？えと、ごめん…なさい」

謙杜が急に謝ってくる

「なに、どしたん」

「僕らのこと考えてくれてたのに言うこと聞かんかったし、余計な時間使わせて寝るん遅くしてもーたし…」

謙杜がしゅんとなってそう言うから頭をなでながら言ってやる

「ん、わかってくれてんねやったええよ。次はないようにしてくれたええから」

俺がそう言うと謙杜は顔をふせてまた泣き出す

「もー泣かんでええって。もうええから、な？」

「丈くん？俺もあの、ごめんなさい…」

「恭平はどしたん？」

「俺も謙杜と同じ…丈くん俺らのこと考えてくれとったのに叱らせるようなことしてごめんなさい…」

恭平も謙杜と同じようにへこみながら言うから頭をなでてやる

「わかってんねやったええから、な？次はないようにしてくれたええだけやから」

「ぅー…」

「もうー泣くなって(笑)」

そう言いながらぐずぐず泣く二人の頭や背中をなでながらなぐさめてた

しばらくしてやっと二人が泣き止んだのを見て言う

「お、泣き止んだな。もう、ほんま子供みたいやなぁ(笑)」

『だって…』

そう言う二人はほんまに子供みたいでかわいく思える

「あの、丈くん？」

「ん？」

「えと、やっぱ、もう明日釣り連れて行ってくれないですか？」

「へ？なんで？」

謙杜に聞かれて思わず間抜けな声がでる

「え、だ、だって丈くんの言うこときかんかったし…叱られたし、もうあかんのかなって…」

「俺、確かにお前らんこと叱ったけど、もう連れてったらへんとかそんなこと言ってへんけど？(笑)」

「てか、お仕置き受けてちゃんと反省したら連れてったるって言わんかったっけ？」

「え！じゃあ、連れてってくれるんスか！？」

恭平が嬉しそうに俺に聞いてくる

2人ともえらいへこんでんなと思ったけど
もう連れてってもらわれへんと思ってたからってのもあんのか

「ふふ。連れてったるよ」

『やったああああああ！！』

2人が叫ぶ
やっぱ子供やな(笑)

「ほら、もうはよ寝んで」

『はーーーーーーい！』