カバン（目黒/道枝）14 ページ21
次の仕事んときに現場ついてすぐ年上組の楽屋に行った
もう早く終わらせてもーた方が楽やもん
「おはようございます…」
「あ、みっちー、おはよ。どうしたん？」
大橋くんが一番に声をかけてくれる
「あの…えっと…」
俺の雰囲気で流れを察した大橋くんが言う
「あー丈くんと大ちゃんに話さなあかんやつ？」
そっとうなずくと大橋くんは
「そっか」
って言って二人を呼ぶ
「丈くん、大ちゃん、みっちーが話さなあかんことあるって」
2人が俺のとこに来る
「あの…ごめんなさいっ！！！」
丈くんと大吾くんが二人で顔を見合わせると丈くんが言う
「何がごめんなさいなん？」
「あの…実は…」
俺はめっちゃビビりながら二人に目黒くんに叱られたことを話す
「目黒くん、結構厳しいねんな？」
大吾くんがそう言うと丈くんも言う
「そうやな、そんんだけ道具いっぱい使われた痛かったやろ？」
「はい…」
昨日あんだけたっぷり叩かれたお尻はまだジンジン痛みを主張してて
座るたびに声あげてたし、服着替えるときもお尻に布がすれるたび悶えてた
「…ちゃんと反省できたん？」
大吾くんに聞かれて返事をする
「はい…もうしません…」
ぅー大吾くんと丈くんにも怒られるかな…
そう思って下向いてると丈くんが俺のお尻を軽くポンと触る
「ぎゃああああっ！！やめてくださいよっ！痛いのにっ！」
涙目で訴えると丈くんが笑う
「んー軽く触っただけでもまだだいぶ痛いみたいやし俺からはええかな。反省もできてそうやし」
「大吾は？」
「そうですね、俺からもいいですかねー」
「こんくらいで」
パンッッッッ！
「いだあああああっっっ！」
軽くしか叩かれてへんけどそれでも今の俺のお尻にはダメージでかくて
涙がポロっと零れ落ちる
「うわ、大吾鬼やな(笑)」
「えー？丈くんほどちゃうし」
「なんでやねん、俺今みっちーんこと叩いてへんし大吾の方が鬼やろ」
「こんな痛そうやのにお尻触る丈くんも叩く大ちゃんもどっちも鬼やって、なぁ？」
大橋くんが笑いながら俺の頭をなでてくれる
「大橋くん…ごめんなさい」
「ええよええよ(笑)丈くんも大ちゃんももうえええやろ？」
「そうやな、もうええか」
丈くんが言うと大吾くんが俺に言う
「みっちー、もうやったあかんで？」
「はい…ごめんなさい、もうしません」
その後は3人になでられて話聞いてもらって甘えさせてもらった
ぅーお尻痛すぎる…
もう目黒くん怒らせることせんようにしよ…
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作者名：すずな | 作成日時：2023年12月11日 11時
