カバン（目黒/道枝）13 ページ20
道具の回数めっちゃ多かったよな？？
ほんま、鬼かと思った…
「定規もめっちゃ痛かったし…あんな厳しく叩かんでもいいじゃないですか…」
ちょっと拗ねぎみにそういうと目黒くんが笑う
「あぁ、あはは。そんな強く叩いてないよ(笑)」
「でも、めっちゃ痛かったですよ？」
「叩く前に冷やしたからね(笑)」
「え？あ？そういえば痛覚がなんとかっていってましたね？」
「うん、叩かれ続けてるとさ、マヒしてきて痛み感じにくくなってくるんだけどね？冷やすとまた痛み感じるようになるんだよ(笑)」
「え、なんですか、それ…こわっ！」
「あはは。知らなかったんだ？されたことなかったんだね(笑)」
「はい、でも、そんな意地悪せんでもいいじゃないですか…」
「意地悪じゃないよ(笑)ちゃんと反省してもらおうと思っただけだよ」
「ぅーそんなんせんでも反省できますもん…」
「ふふふ。拗ねちゃった？(笑)」
目黒くんは笑いながらそう言って俺の頭をなでる
「なんで笑うんですか…」
「ごめんごめん(笑)そんな態度見せてくれるくらいには距離近づいたんだなって思って」
…確かに前はこんな態度見せられへんかったかも…
仲良くなれたって思ってええんかな
ぅーでも、それで厳しくされんのは嫌やねんけど…
「そうですね…でも、優しい目黒くんだけでいいです。距離近づいて怖い目黒くんまで知りたくなかったです…」
「ははは(笑)叱るのは道枝くんにいい子になってほしいからだからね。悪い子のときはまたしっかり叱ってあげるね(笑)」
「ぅぅ…」
「お返事は？(笑)」
笑いながらお尻ポンポンされて背中がのけぞる
「いぃぃぃっっ！はいっ！うぅ…触らんといてくださいよ…痛いのに…」
危な…今の下手したバチンいかれてるとこやんな？？
もういらんこと言わんとこ…
その後は色々話させてもらって優しくなでてもらったりしてたっぷり甘やかしてもらった
その後の撮影はお尻の痛みに耐えながらやることになって
それが芝居に出ーへんように必死に耐えた
なんとか撮影を終えて帰るときに目黒くんに言われる
「お兄ちゃんたちにもちゃんと言うんだよ？」
「…はい。わかってますよ…」
嫌やけど…言わんかった目黒くんにも叱られるし
叱られたこと黙ってたんバレたら丈くんにも大吾くんにも叱られるやろし
大橋くん…は叱らんかもやけど…
そんな色んな人から叱られるん嫌やもん…
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作者名：すずな | 作成日時：2023年12月11日 11時
