カバン（目黒/道枝）12 ページ19
膝の上なだけマシって思うことにしよ…
頑張って姿勢とる必要もないし…
「いくよ？」
バシィィィィィィィィッッッッッ！！！！！バシィィィィィィィィッッッッッ！！！！！バシィィィィィィィィッッッッッ！！！！！バシィィィィィィィィッッッッッ！！！！！
「うわあぁあぁぁあぁっっっ！！！いぃっだああぁぁあぁぁ！？！？うわああああああん！！」
聞いてへん聞いてへん！
お尻のそんな下の方連打されるとか聞いてへんしっ！
痛すぎるってぇ！！！！
「ん、最後ね」
そう言った目黒くんの方を思わず振り返る
ぅぇ…めっちゃ手振り上げてるやん…
見んかったよかった…
ぅー怖い怖い怖い！！！！
ギュっと目をつぶって目黒くんが木ベラを振り下ろすのを待つ
「いくよ？」
木ベラが風を切る音がする
そんな勢いつけんとってぇぇぇ！！！！
バシィィィィィィィィィィィィィィィィィィッッッッッ！！！！！
「っっっっっっっ！？！？！？！？！？ぎゃあああああああああああああっ！！！いぃっだああああああああ！うわあああああああああああああん！！！」
おしりの下の方の真ん中に思いっきり打ち付けられた木ベラはほんま痛くて思いっきり声をあげて泣いた
「終わり。痛かったね？よく頑張ったよ？」
目黒くんがそう言って俺の頭を優しくなでてくれる
「ぅっ…うぅ〜うわあああああん！！うええええええん！！」
「あぁ…そんな泣かないでよ。もう怒ってないし、ね？」
目黒くんは優しくそう言ってくれたけど
泣き止むとか無理すぎてブンブン首を横に振る
「泣き止めない？そんな痛かった？」
ボロボロ泣きながらうなずくと目黒くんが軽く笑う
「ふふ、悪い子だったから仕方ないね?でも、もういい子になれたもんね？」
目黒くんは、そう言って頭なでたり背中トントンしたりして俺が落ち着くまで待ってくれる
なんとかしゃくりあげるだけになった俺は目黒くんに、もう1回謝る
「あの、勝手に触ったり隠したりしてすみませんでした…もうしません、ごめんなさい…」
「ふふふ。反省したんでしょ？もういいよ(笑)」
「ぅー痛いぃ…」
「ははは、結構赤いもんね(笑)」
「目黒くんがやったんですよ…」
「俺が悪かったですけど、何も全部道具使わんくても…」
「あっはっは(笑)でも、数少なくしたでしょ？」
「1個の回数少なくてもあんなけ道具あった結構な回数なってますし…」
ほんま何回叩かれたんやろ…俺
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作者名：すずな | 作成日時：2023年12月11日 11時
