その名は 恋 ページ10
西島→
驚いた。
演技中のAの目は透き通っていて。
…たのしそうだった。
俺が音楽やってる時と同じくらい。
すごい。
本当に。
俺も頑張んなきゃな。
貴方→
『いやー!今日も疲れた!』
気づけば夕方
木村「じゃ、そろそろ帰るかなー」
『えっ!夜までいないんですかぁ。』
木村「おうw俺事務所顔出せって言われてるからさ」
『寂しいです。』
木村「今日はやけに素直だなw
でも、奥の彼が嫉妬しちゃうよ。」
ほら、といわれ見ると
むす。
そんな言葉が似合いそうな彼、基、隆弘。
『ふっwかわいいw』
西島「ありがとうございました」
木村「いえいえ!こっちこそありがとな!」
『じゃ!ありがとうございました!』
木村「おう!じゃな!」
ガシャン
ふぅー!
一息つけるー
と思って鍵を閉めたら─
ぎゅ。
『どうしたの?』
隆弘が後ろから、抱きしめてきた。
西島「…」
『ちょ、隆弘?』
西島「…した。」
『え?』
いつもよりか細く、震えてる声
初めて聞いた。
西島「嫉妬。した。
ダメかよ。
男が嫉妬とか。
気持ち悪いって」
段々震えも伝わってきて。
悲しそうな声に思わず手が伸びた。
首に回された彼の手に、自分の手を添えて、確かに言った。
『気持ち悪くなんかないよ。
うれしい。
でも。
本気にするよ?
その言葉。』
しばらく沈黙が続いた。
西島「…いいよ。」
『…え?』
西島「俺も…
もしかしたら、惚れたかも。
Aみたいな女、初めてなんだよ。
こんなに本気で落としたいって思ったの
初めてなんだよ。」
そんな…
それは…
『それは…
本音?』
西島「うん。
朝の時点では分かんなかったけど
木村さんと話してるうち
お前のこともっと知りたいって思った。
俺よりAをよく知ってる木村さんが羨ましかったんだ。
これは
この気持ちは
.
.
.
恋…だよ。」
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お願いだから展開早いとか言わないで((
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作者名:鬼灯 | 作成日時:2017年4月3日 14時