魔法少女ワンダーガールズ！ (ページ10)

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手作り衣装と新しい友達[2] ページ10

『ミクー、来たよ』

ミク「あ、A、えむ。もう衣装が出来たの？」

えむ「衣装はまだなんだけど…ミクちゃん、この絵本読んでみて〜」

そう言ってミクはえむちゃんから受け取った絵本を読み進める。

ミク「…あ。」

最後のページを読んだミクが手を止める。

ミク「そう…これが、言ってたやつだよ。

2人は昨日渡したコンパクトの加護があるから違和感に気づいているけど、その他の人はもう、多分元の終わり方を忘れているんじゃないかな。」

『そんな…』

ミク「結末を元に戻すには、それ相応の怪物を倒してキラキラを集めなきゃいけない。

きっと、大きな戦いが近づいているのかもね」

不安な言葉を、ミクは呟いた。

________
月曜日。

『おはよ〜えむちゃん、服できたよ』

そう言って手に持った紙袋から出来た衣装を渡す。

えむ「えっ…！これ、デザインよりももっともっと可愛くなってる！嬉しくてすーぱーみらくるわんだほいだよ！」

『すーぱーみらくるわんだほい…』

えむ「うん！…あっ、今日の放課後って空いてる？ちょっと会ってほしい人がいるんだけど…」

『会ってほしい人…？まあ、空いてるからいいけど』

えむ「よかった〜！」

会ってほしい人って誰だろ…

まさか、鳳家のお父様とか？！
「えむにこれ以上近づくな」とか言われちゃう？！

わんだーがーるず、早くも解散の危機？！

だとしたらどうしよう…

ぐるぐるぐるぐる、ずっと考えたまま放課後。

今日の授業は全然集中出来なかったなあ。