魔法少女ワンダーガールズ！ (ページ4)

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魔法少女爆誕？！[3] ページ4

目の前には、たくさんのおっきな絵本。
どれも汚れていてところどころに破れた跡がある。
空は紫色で禍々しい雰囲気を醸している。

？？「やっと、来てくれたんだね。…A」

背後から急に話しかけられ私は振り返る。

そこに居たのは________

『は、初音…ミク？』

よく見るミクとは違うけど
この声、ツインテール、ネギの髪飾りはもうミクしかいない。

ミク「そうだよ。ずっと、Aを待ってたんだ」

『わたしを…？』

ミク「うん。ここは、[物語のセカイ(・・・)]…だった所。

セカイっていうのは、誰かの[想い]から生まれる場所のこと。

ここ、[物語のセカイ]は世界中の人の[物語に対する想い]から生まれたセカイだったんだ。

その[想い]の詰まった[想いの純結晶]が何者かによって破壊されて…

[物語のセカイ]は、ここの[ハッピーエンドのセカイ]と[バットエンドのセカイ]に分裂してしまったんだ。

分裂して数年は良かったんだ。でも、最近はバットエンドのセカイの影響が強くて…。

ハッピーエンドで終わる物語も、バットエンドで終わってしまうように話が変わってきてしまったの。

どうやら、今度は物語だけじゃなくて現実世界もバットエンドにしようとしているらしくて…

ねえ、お願い、A！私と、このセカイを救って！！！」

『いいけど…どうやって？』

ミク「これを使って。」

そう言ってミクは金色で縁どられたコンパクトを差し出す。
中には黄色のハート型の宝石が埋め込まれていて_____

『なんか、魔法少女みたい…！』

わあ、とはしゃぐわたしを見てミクは「ふふっ」と笑い、

ミク「あとはコンパクトが導いてくれるはずだから。…頼んだよ、A」

と言って去っていった。

『へ…ミク？！待っ…わ！眩しい！』

そしてまた光に包まれ、目を開けた時には元の商店街に戻ってたんだ。