放課後パフェ[5] ページ23
3本のステッキから溢れ出した光の束が怪物を包み込んだ。
「ﾒﾃﾞﾀｼ、ﾒﾃﾞﾀｼ…」
怪物はキラキラと消えていった。
えむ「最後のかけ声！すっごくわんだほいだったね！えへへー、「笑顔と！」なんちゃって☆」
『あはは、なんかそういうのあると気分あがるよね』
寧々「少し、恥ずかしかったけどね…」
3人で談笑していると後ろからおっきな声でおーいと呼ばれた。
司「おーい！！！！！！えむっ、寧々っ、Aっーーー！！！」
寧々「うるさい」
類「さっきまでここで…あれ？何をしてたんだっけ」
司「む…何か大がかりなことをしてたような…うーむ、思い出せん！」
どうやら、怪物と共にそこの部分の記憶は消えているみたい。
一瞬ヒヤッとしたよ。
えむ「ねえねえ！カフェ戻ってショーでやるお話！考えよ！」
類「フフ、そうだね。確か…＜不思議の国のアリス＞をアレンジするんだっけ。」
寧々「そうそう…あらすじ、どんなんだっけ？」
司「白うさぎを追いかけて穴に落ち、トランプでできた不思議の国へ迷い込んでしまった主人公アリスの冒険物語だろう？」
『そうそう。どこら辺アレンジしよっか…』
よかった。
アリスの話はちゃんと元に戻っているようだ。
一件落着。
________
？？side
？？「ワンダーガールズねぇ…
こんなにアタシたちの邪魔をしてきてうんざり！
アタシはただ、いらない希望を持たないようにしてあげようとしてるだけなのに…
シンデレラストーリーなんてありえない。
現実を、見せてあげようとしてるだけなのになぁ…」
ページが黒く染まった大きな本。
所々破けていてもう読めない大きな本。
暗くて、ドロドロしてて、冷たくて。
？？「…そうだ。ワンダーガールズをここに招待してあげようかな。
そうしたらアタシは最大限に力を使えるし…
そうだ、それがいいよ！」
早く"パーティ"の準備をしなきゃね。
？？「待っててね、ワンダーガールズ。
アタシが、バットエンドのセカイに招待してあげる。」
________
＜ハッピーエンドのセカイ＞
レン「ミク？どうしたの？」
ミク「…黒い気配がする。
向こうのセカイのミクが、動き始めたのかな…」
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作者名：赤坂棚葉 | 作成日時：2024年1月5日 0時
