放課後パフェ[3] ページ21
司「それで、今回集まってもらった件だが…」
天馬さんが話し始める。
どうやら次のショーは来月、隣町の小学校の中の児童館で行うらしい。
類「児童館とすると対象は…小学校低学年くらいかな。とすると既存の物語をやっても飽きちゃう子が多いかもしれないね。」
えむ「それなら、ネネンガーVはどう？！エムゥ役なら任せてムー☆」
寧々「うーん、ちょっと年齢層低めじゃない？」
司「ネネンガーを見てくれたお客さんは、大体が小さい子連れの親子だったもんな」
えむ「そっかぁ〜…じゃあどーする？」
寧々「A、何か案ない？」
『え゛っ、私？？！！？、』
いきなり話を振らないで寧々ちゃん！！！！
1から話を作るのは難しそうだし、何かアレンジの効きそうな物語………あ。
『＜不思議の国のアリス＞をアレンジしてみたらどう？ほら、1から作るより土台あった方がやりやすいだろうし、不思議の国だから多少アレンジ加えられそうかなって…』
類「既存の物語を再編…確かに、それはおもしろそうだね」
えむ「うん！いいと思う！さんせーい！」
司「じゃあ、どんなアレンジをするかだな！」
あっ、え？案まさかの採用？やった。
寧々「A、ナイス」
『ありがと』
司「不思議の国のアリスか…確かアリスが
『なんか所々違うような…』
えむ「あっ、最後
ﾄﾞｶｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝ
えむ「…へ？」
司「類ｯ！また何か装置を爆発させたのか？！」
類「心外だねぇ司くん、今の音に僕は全く関与してないよ」
寧々「A、えむ、今のって」
えむ「あっ！！！ああああたし御手洗行ってくるね！！！」
寧々「わっ、私も」
『待って私も』
3人でバタバタとカフェを出る。
多分、怪物がいる。
急いで変身してやっつけなくちゃ。
司「…随分と慌ただしいな」
類「気にしてはいけないよ、司くん」
司「気にしてはいないのだが…ところで類、＜不思議の国のアリス＞だが、さっき俺が言っていたあらすじはどこか間違っていたか？
Aに違うと言われたのだが…」
類「僕の記憶でも司くんと内容は一緒だよ。ただ…えむくんも『ハートの女王様』と言っていたね」
司「えむなりのアレンジなのだろうか」
類「確かに、そうかもしれないね」
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作者名：赤坂棚葉 | 作成日時：2024年1月5日 0時
