魔法少女爆誕？！[2] ページ3
帰り道。
今日の昼休みはえむちゃんと一緒にお昼ご飯を食べた。
えむちゃんと話す中でわかったことが3つ。
ひとつが、えむちゃんはショーなどの楽しいことが大好きでショーキャストをやっていること。
ふたつめが、えむちゃんは色んな人と仲がいいこと。
同じクラスの天馬咲希ちゃん、日野森志歩ちゃんもえむちゃんに紹介してもらって仲良くなった。
みっつめが、えむちゃんはとってもお金持ちだってこと。
ショーキャストをやっているっていってたけど、前は自分の家の会社が経営してる遊園地でやってたんだって。
さすが宮益坂女子学園。規模が違います。
そんなことを考えながら商店街を歩いてると何やら凄く騒がしい。
不思議に思いながら歩いてると、すれ違ったおばさんが
「k、かっ、怪物！怪物よーーー！！！！」
と叫びながら走っていった。
怪物…？
そんな漫画じゃあるまいし。
でも、わたしは次の瞬間、見てしまったんだ。
商店街を踏みつぶして歩く、でっかい、怪物。
『ひっ…』
何メートルかはわからない。
でもすっごくおっきくて、お店よりも3倍はある。
私は逃げた。ただただ逃げた。
その時、後ろで小さい子の泣き声がした。
振り返ると、小学1年生くらいの子が転んで泣いていた。
どんどん近づく怪物との距離はわずか5メートルくらい。
『っあ、危ないっ……！』
気づいた時には私はその子の盾になるように怪物の前に立ちはだかっていた。
でかい。こわい。
お父さん、お母さん、今までありがとう。
あなたがたの娘は転校初日に怪物の犠牲になります。
小さい子を見捨てられません。
不甲斐ない娘で、ごめん________
そう、心の中で言った時。
『ん…？着信かな…わっ、眩しい…！！』
胸ポケットのスマホがいきなり光だした。
反射的に私は目を瞑る。
光が強くなり、目を瞑ってても目の前が真っ白になる。
体がふわふわして、音がだんだん遠くなる。
あ、わたしやっぱりやられちゃったか……
光が収まったので、天国かなと思いつつ目を開けるとそこは。
『へ…？』
現実世界では無いけど、天国とも言い難い、変な
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作者名：赤坂棚葉 | 作成日時：2024年1月5日 0時
