魔法少女ワンダーガールズ！ (ページ17)

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緑色の仲間[4] ページ17

(寧々side)

涙が溢れる。

怖い。

でも何より、自分に出来ることがこれしかないのが悔しい。

えむもAもこんなに傷つきながら私たちを守ってくれてる。

大切な、大切な友達が傷ついているのに、私は無傷のままただこうやることしか出来ない。

『私だけ…私だけ見てるなんて出来ないっ…！！』

そう叫んだとき。

ほわ、とバッグが光った。
いや、正確にはバッグに入れていたスマホの画面が光っていた。

光が形になる。

これは…コンパクト？

それに手を伸ばすと、光はすぅっと消え、手にころんとコンパクトがおさまる。

？？「寧々。キミの想い、届いたよ」

ミク…のような声がした。

ピンク「寧々ちゃん、それ…」

イエロー「寧々ちゃんも変身、できるってこと…？！」

変身。
さっき2人がやっていたのを見たので、見よう見まねならできる。

これが上手くいったら、私は2人を助けられるかもしれない！

私も、2人の力になれるかもしれない！

『メイクアップ・ショータイム！！』

『世界に響く癒しの歌！ワンダーグリーン！』

自然とそう、口にした。

気がつけば、2人のような服に変わってはいなかったが、手にはステッキを持っていた。

『キュアアップ・メロディオン！』

そう唱えると、ステッキから緑色のキラキラが出てきて、イエロー、ピンクを包み込む。

イエロー「わ…これ」

ピンク「むむっ？！全然痛くなくなった！！あたし、元気いっぱいピカピカくるーん！だよ！」

2人はそう言って、スレスレまで来てた怪物の足を下からぐいっと押し返した。
どうやら、私のステッキは癒しの魔法？も使えるみたい。

イエロー「ねね…じゃなくてグリーン！ありがとう」

ピンク「寧々ちゃんも変身するなんて、びっくりわんだほいだよ！」

『私も、驚いてる。…それより、あの怪物どうやって倒すの？』

イエロー「そうなんだよね、あの怪物浄化技が効かないし…」

ピンク「とりあえずうぉりゃーって技をし続けるとか？」

グリーン『うーん、ちょっと効率が悪いかもしれない』

3人でうんうん唸っていると、怪物が体制を整えてきた。

ピンク「わわ、来ちゃう！！」

イエロー「作戦会議は、怪物を転ばせてからだね。…グリーン！」

『うん、わかってる』

『ハピネス・ミュージカル！！』

私の放った浄化技は、怪物の頭部目がけて放たれた。

頭に技が直撃した怪物は、ﾄﾞｼｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰﾝと音を立てて倒れた。