魔法少女ワンダーガールズ！ (ページ2)

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魔法少女、爆誕？！[1] ページ2

「それじゃあ、入って」

先生が一言。

私は息を大きく吸って目の前の扉を開けた。

『初めまして！隣町から越してきましたAAと申します！

特技は裁縫、趣味は読書です！…っと、よろしくお願いします！』

ほーーーっ、失敗せず言えた…

今日、私はファッションデザイナーの父親の転勤の都合で宮益坂女子学園へ転校してきた。

人見知りはしないけど、かと言って初対面の人と話すのが得意かと言われると…あんまり。

でも、これから始まる新しい生活に私はわくわくしていた。

「Aさんは…あそこ。1番後ろ、鳳さんの隣に座って。」

1番後ろ。窓ぎわ。

よくあるラブコメの転校生席だ。

とりあえず言われた通りに席に着く。

？？「Aちゃんっていうの？あたし、えむ！鳳えむだよ！よろしくわんだほーい！」

席に着いたと同時に隣の子から話しかけられる。

わんだほい…？？？

『あ…うん！鳳さん…？よろしくね！』

えむ「あ、えむでいいよ！えへへー、新しい友達が出来てとってもわんだほいだよ〜」

隣の子___鳳えむちゃんはピンク色の髪を揺らしながらニコニコと話しかけてくる。
耳上のアホ毛がぴょこぴょこしてて可愛い。

『ところで…わんだほいって、何？』

えむ「わんだほい？わんだほいはねー、色んな意味で使うけど、1番は『笑顔になあれ』っていうおまじない、かな！

嬉しかったり、楽しかったりするとつい言っちゃうんだ〜」

なるほど。つまりえむちゃんの創作語ってことか。

『そうなんだ…すっごく素敵な言葉だね！』

私がそう言うと、えむちゃんはとっても嬉しそうな顔をして「えへへー」と言った。

なんか…やっていけそうな気がする！