* ページ33
.
雑談もほどほどに、練習が始まった。
すぐに音が溢れたそのスタジオで僕は圧倒された。
リズム隊のリズムは心地よく響く。
メンディーさんと裕太くんがお互いを殺しあわないような安定感。
そして、何よりも
Aさんとギターの龍友くんとの相性。
たまに2人目を合わせ合って何かを確認するように。
さっきまでいがみ合っていた2人からは想像できない繊細さと、その空気。
歌いながら会話をしているような。
まさに、そんな空間だった。
“すぐに叩きたい”
“今すぐにドラムに触りたい”
そう思って、用事があったことを思い出したふりをしてスタジオをあとにした。
心臓の音がうるさい。
手が震えている。
そして、にやけそうになるのを堪えるように、下唇を噛んだ。
スマホの着信履歴から僕が探し出したのは、やっぱりあいつ。
.
111人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kanna(プロフ) - にこさん» わたしなんてくそやろうですよ。はい。 (2017年8月4日 23時) (レス) id: 97b1d39c7b (このIDを非表示/違反報告)
kanna(プロフ) - 橋本さん» 早速読んでいただけてうれしいですー( ; ; )更新頑張ります。 (2017年8月4日 23時) (レス) id: 97b1d39c7b (このIDを非表示/違反報告)
橋本(プロフ) - 更新ありがとうございます( ; ; )噛締めつつ読みまくりました!! (2017年8月4日 22時) (レス) id: 434dd74df3 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - 更新待ってます!表現力すごいですね!頑張ってください! (2017年2月1日 23時) (レス) id: 0755140185 (このIDを非表示/違反報告)
kanna(プロフ) - のいさん» うわあ。嬉しいです(;_;)全然更新してなくてごめんなさい!龍友!わたしのイメージの龍友を褒めていただけて幸いです! (2017年2月1日 1時) (レス) id: 97b1d39c7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kanna | 作成日時:2016年10月19日 15時