いつか晴れ渡る空の下で

プロローグ for evergreen ページ12

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学園祭。


体育館では軽音楽部のライブ。


体育館のステージでライトの下、黄色い歓声に酔いしれた人達がいた。


私は興味ない。


もっと、もっと震えるような演奏をする人たちを知ってるから。


そう、体育館から漏れる音なんか聞こえないくらいの大音量でイヤフォンから流れる音楽を楽しんだ。


録画した週末のライブ映像。


お兄ちゃんたちは地元ではなかなか人気のあるバンド『evergreen』


色褪せないって意味らしい。


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龍友「学祭だったんだろ。ちゃんと女子高生しろよな。」



「だってつまんないんだもん。サボっちゃうよねー。」


私はお兄ちゃんたちが練習するというので、学祭を抜け出してきた。



いつもの練習スタジオには龍友しかいなくて、お兄ちゃんもメンディーくんも見当たらない。


お兄ちゃんよりもお兄ちゃんみたいなことを言う龍友は学校をサボってきた私にお説教。


龍友「学祭つまんなかったってなー。そもそも楽しむ気がないやろ。」


「だってさー！軽音楽部の発表聴いてたら練習したくなって、うずうずしちゃったんだもん。」


龍友「軽音楽部かー。なつかしー。俺らも学祭のために練習したっけなー。笑」



「へぇー。みんなはじめはあんな下手なんだね。」


龍友「あはは。そうそう。クソ下手やったわ。笑」


懐かしむようにギターのチューニングをしながら龍友は笑っていた。

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