魔法使いの海の旅【ONE PIECE・ファンタビパロ】 (ページ8)

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7話　サンダーバードページ8

「す....すげええ！！」

『これがサンダーバード。これはまだ子供だから小さいんだけど...
　大人になったら３ｍぐらいに成長する子もいるらしいんだ』

３ｍはどれぐらいの大きさかはピンとこなかったが...とりあえずすごく大きいんだろう。

その”サンダーバード”は大きな金色の羽を持っていて、顔は鷹によく似ている巨大な鳥かと思ったが....足は太く、巨大なライオンのような奇妙な生物。サンダーバードは猫のようにAの頭にスリスリと頭を擦り付けている。

「(相当懐いてんな....)」

『あ、後ろにいるのはグラップホーンっていうの
　気をつけて、すごく攻撃的だから』

いつの間にか真後ろに大きな鼻先が自分の顔の横にあった。気持ち悪いニョロニョロとした数本の赤い触手がほっぺたにペトペトとくっつく。

「うええ！なんだこれ！？」

『新しい人だから匂いを確認してるんだよ
　何もしないところを見ると結構君のこと気に入ってるのかも』

ふふっと笑顔を見せるAを見て、一瞬変なところに意識が飛んでいきそうになったが、すぐに現実に引き戻される。

そのグラップホーンとやらが俺の頭をガジガジ噛んでいる....

「だああ！やめろ！！」

『来て、まだ奥に沢山いるんだよ！』

また勝手に手を引っ張られ、カーテンのようなもので仕切られた別の部屋に連れていかれる。なんだかさっきまで気弱だった人が別人のように思えた気がした。