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まだ人の少ない時間帯に珍しく乗っていた
図体がでかいからか俺はあまり座席に座るのを好まない
いつも扉の右側の端が落ち着く
いつものようにゲーム実況や音楽の動画を行き来していると
突然片方のイアホンを引っこ抜かれた
「ッテェな....」と殴りかかろうと顔を上げると、見慣れた顔が見えた
「おはようユースタス屋」
「.....お前か」
いつもとかわらないにやけ顔
制服の上にパーカーを着るラフな格好に
スクールバッグにぶら下がるこの顔とキャラには似つかわしくないモフモフしたクマのキーチェーン
トラファルガー・ロー
「残念そうな顔するなよ、久しぶりだな」
「ああ、中学以来か」
ローは小学校から同じ学校で、よく遊んだ(喧嘩した)仲だった
今は高校受験に受かり、偏差値の高い私立に進学してからあまり顔を合わせなくなっていたが
今日は偶然同じ電車の車両にお互い乗ったらしい
「また喧嘩したのか」
ローは訊ねた
多分俺の頬の傷を見て思ったんだろう
「中学から変わんねぇなお前は、手当も相変わらず雑なんだよ
だから跡が残る」
「お前も人のこと言える立場か？俺と楽しそうに殴り合いしてた奴が」
「おいおい、あれはお前が仕掛けた喧嘩を買っただけだろ」
俺が初めてこいつを知ったのは
小学校で噂で名前を聞いた時だった
顔は整った方で頭もキレるからか女子の間ではモテていた
そんなあいつに嫉妬した連中は色んな噂を流して
いつの間にか学年で浮いた存在になった
だがローは気にはしてなかったが
結局のところ噂は本当に全部噂だったのか
あいつはあの時何を考えていたのかは俺でもわからなかった
結局浮いたものは浮いたもの同士でつるみ
俺とローは仲良くなった
懐かしい思い出話を掘り返しているうちに最寄りの駅についた
いつかまた会ってゲームでもしようと誘われ、俺たちは反対方向の道を歩いていった
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あずま(プロフ) - めちゃめちゃ面白いのに更新停止しちゃってるのはなんか勿体ないなぁ…もし読んでいたら考えてて見てください！ (2019年10月18日 23時) (
レス) id: 97c5686003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：電球 | 作成日時：2017年12月30日 23時
