中学生30 ページ30
烏野ジャージをもらった翌日……
中学校に行った
学校指定のジャージをきて、教室へ入る。前に行ってた時は保健室登校だったから
「お、おはよう……」
入った途端に注がれる視線に声が小さくなる
ちらほらと「あの子誰？」とか「ずる休みしてた奴だよ」とか「あんな子いたっけ？」と言う声が聞こえて
私は、唇を噛んだ。
新学期から学校に行っていない私にとって、途中から行くことは正直怖かった。
でも調子が良いのに、いつまでも学校に行かないのは駄目だと思った
だから、学校に行った。けど、現実はうまくいかない
何気ない言葉で、人を傷つける。
頑張った私を、嘲笑うように……
担任が教室内にいることは、わかっていた
私の足は席に向かうことなく、教室をあとにする
下駄箱で靴を履き替え、後ろから私を呼ぶ先生の声を無視して走る
向かう場所は、家。
ただ、ひたすら走って家に帰る。
玄関を開ければ、驚いた様子のお母さんが声をかけてくる
「A、忘れ物？」
首を横に振り、泣きそうになるのを堪えながら
「ごめんね、お母さん。私、学校行きたくないや……」
情けない弱々しい声が出た。
目には溢れそうな程の涙を浮かべ、それを隠すように笑みを浮かべる私にお母さんは
「そっか……頑張ったね」
と言いながら抱き締めるものだから、堪えていた涙が溢れて、お母さんの服を濡らしていく。
「お母さん、ごめんなさい」
こんな些細なことで潰れてしまう私を許してください
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アップルパイ - 猫駒ではなく音駒ですよ (2018年10月26日 23時) (
レス) id: a9f3673fa2 (このIDを非表示/違反報告)
環奈 - 奏歌さん» 更新ペース遅くてすみません(>_<)面白いと言っていただけて嬉しいです！ (2017年10月19日 7時) (レス) id: 54ba960601 (このIDを非表示/違反報告)
奏歌(プロフ) - とっても面白いです！ これからも頑張ってください。更新待っています♪<(_ _)> (2017年10月19日 7時) (レス) id: dcf6008fc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：環奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/53018984a31/
作成日時：2017年9月15日 23時
