今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:19,663 hit
小｜中｜大
・ ページ4
「あれ？ そういえば他のみんなは？」
乱がふと気づいたというように辺りを見渡す。門で待ち伏せていた遡行軍との交戦の際、二手に分かれたもう片方である四振りの姿が見えなかった。
「ああ、いち兄と鯰尾、骨喰は敵を追って先に行った。五虎退は本丸内の生存者の捜索だ」
「了解。うーん、あっちはまだ片付いていないっぽいね」
本丸の更に奥を見透かすようにして乱が言う。
確かに、瘴気に紛れてわかりづらいもののまだ奥からは遡行軍との交戦の気配がする。
「先に一兄たちと合流して遡行軍を片付けるか。五虎退も修行に行って心強くなったしな」
「うんうん！ よーし、じゃあパパッと応援に向かお！」
不穏な予感に飲み込まれつつある気持ちを切り替えるべく、乱が自らの頬を軽く叩いて言った。
短く返事をして走り出す。瘴気は濃いままだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 104人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
初坊(プロフ) - 続きが気になりますね！更新楽しみにしてます。 (2021年8月2日 10時) (
レス) id: 8f51cef084 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：甘味料 | 作成日時：2021年5月5日 3時
