8話 ページ11
はるかside
『天使』って呼ばれるのは大抵のやつらが可愛いという意味で使っているに違いない。
だが、俺は違う
天使っていうのは、さくらように愛らしく美しさもある尊き存在！
つまり、『天使』はさくらしかいないってことだ。
は「いや、天使より女神が妥当か？…」
さ「さっきから何言ってるの？お兄ちゃん」
苦笑いしながら俺を見つめるさくらに胸がぎゅっと締め付けられる。
は「可愛い！」
さ「う、うん？大丈夫？
今日は、ショッピングモールやめとく？」
語彙力の低下した兄を心配しながら、噛み合っていない会話をそれでも続けてくれるさくら。
は「いや、ごめんな。なんかさくらの服めっちゃ似合ってるから『天使』についての定理考えてた。マジ可愛い。写真撮るな」
さ「…心配しなくても良かったなぁ。これ」
独り言のように呟いたさくらのその言葉は、無論 俺に聞こえていなかった。
それでも優しいさくらが写真を撮らせてくれてから目的地へと向かうことになったので
まあ結果、オーライだ←
さ「どこ行く〜？お兄ちゃん行きたい場所ある？」
は「行きたい場所…。！服屋に行きたい」
さ「お兄ちゃん服買うの？」
は「あぁ！絶対さくらに似合う服屋知ってるから！」
さ「私のなの！？」
少し戸惑う俺の自慢の妹の手を引きながら、服を買いに向かった。
さくらの可愛らしい姿をこの目に焼き付ける為に！！
続く (更新停止中)
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作者名：山菜桜×山菜かるは | 作成日時：2017年10月27日 22時
