*リップチョコ × 花巻貴大 ページ6
*
「...りっぷ...?ヘェ、こんなんあるんだ」
彼女へのホワイトデーをどうしようかと、ショッピングモールに来た花巻が目にしたのは、口紅をかたどった口紅型ショコラ... いわゆるリップチョコだった。
「いらっしゃいませ!こちらの商品、今流行ってましてね。女子力の高いギフトとして人気なんですよ!」
「女子力ね...、これ、買います」
勧められるがまま購入し、後日 彼女のAに買ったそれを渡す。
「わぁ...!リップチョコ...!最近話題だったからすごい気になってたの!さすが貴大、センスいいね」
「店員さんに勧められてさ。普通のチョコとは違うんだ?」
「いや、まぁ普通にチョコなんだけどさ、可愛いじゃん!食べるのもったいないくらい!」
「そういうモン?ってかどうやって食べんの、それ」
「ん、食べ方か...私もよく知らないけど、そのままかじったり、ミルクとかに溶かしたりする...んじゃないかな?」
ふぅん、と何かを考えるようにチョコとAを交互に見やる花巻。
その口角は心做しか少し上がっている気がした。
「...なに、にやにやして。また変なこと考えてるでしょ」
「んーや、別に?...A、指だして」
「ん?はい」
差し出された指をとり、チョコの包装を開けていく。
何をするのかと見ていると、チョコに押し付けられるAの指。
「え、貴大?なにしてるの、これ?
私体温たかいからそんなことしたら溶けちゃうよ」
「ん、溶かしてんの。まぁまぁ、とりあえず花巻くんにお任せ下さいな〜」
指が当たっていた部分のチョコが溶けて、甘い香りが微かに広がる。
「お、いい感じに溶けてきた。ホント、体温たかいよな」
「...いや、何がしたいのよ、本当に...」
「ん〜...」
Aの問いには答えず、何をするかと思えば
ペロッ、と、指についたチョコを優しく舐め取る花巻。
「ひゃっ...?!ちょ、ちょっと、それは食べ物じゃないでしょ!!チョコはこっち!!」
「え、溶けたのもったいないじゃん?ってか、けっこう甘いのな」
「だからって、な、舐めなくても...!しかも、それ私にくれたんでしょ、返してよ!」
「そんな怒んなって。このチョコの楽しみ方はここからなんだし」
「は、はぁ...?!」
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作者(プロフ) - 花さん» ありがとうございます。忘れ雪シリーズ中心で書いていこうと思うので、更新遅くはなってしまいますが書かせていただきます!待っててくださると嬉しいです。 (2021年5月22日 13時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
花 - リクエストよろしいでしょうか?→影山君で股ドンお願いします! (2021年5月22日 11時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 花さん» コメントありがとうございます。嬉しいです(;_;)励みになります! (2021年5月4日 10時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
花 - とっても好みでした!体調を崩さないように気をつけてくださいね! (2021年5月3日 18時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - クマさん» お気遣いいただきありがとうございます...(;_;) のろのろになりますが、見守ってくださると嬉しいです。コメントありがとうございました(;_;) (2021年4月18日 15時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 | 作成日時:2021年1月15日 22時