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...あれ、蛍ってこんなにかっこよかったっけ。
いや、もともと綺麗な顔立ちだけど、なんだかかっこよさが10割増な感じがする。
身体の、心のずっと奥からなにかが湧いてくる感覚。
なんだろう、これ。
目の前にいるのに、こんなに身体が触れ合っているのに、今すぐ彼を抱きしめたい、もっと近くで彼を感じたい。
あぁ、これが、この感情が、愛しくてたまらないってやつなのかな。
「っ蛍...好き、大好き」
気づいたら、それは言葉になって口から飛び出していて。
「ッ...本当、とことん煽りにくるね」
「へ...」
「キスまでで留めようと思ったけど...抑えられそうにないから、覚悟しろよ」
口調が、目つきが変わった彼に、心臓がうるさく反応する。
ぼーっと見惚れていると、服の中に侵入してくる大きな手。
「あ、あの、っひ...?!けけけ蛍!ストップ!」
「無理」
「ぇ、ちょっ...んっ!一旦触るのやめっ...」
彼の指が身体の線をなぞる度に、いやらしく反応してしまう自分の身体。
背中もお腹も、腰も全部、触れられたところから熱を帯びていく。
「ここでやめるとか、余程の賢者じゃないと無理だから」
「っ、賢者って...、っひゃ、ぁ...!あ、」
蛍の手が内ももに差し掛かると同時に、思い出したことがひとつ。
「蛍っ、ケーキ!干からびちゃう!」
「...キミよりケーキを優先しろって?この状況で?」
「いや、だって、好きなモノは先に...って、」
「よくわかってるじゃん。好きなモノは先に食べる派だから、僕」
そう言いつつも手を止めない蛍。
あっという間にボタンが全て外され、乱れた服が床に落ちる。
「っだから、先に食べない、の...?ぁっ、」
「食べるよ、好きな方を先にね。ってことで、いただきマース」
「え、ちょっ、待っ──」
── ケーキより、Aを食べたい。
このあと、しっっっっかり頂かれたAちゃんは、しばらくおうちデートを許可してくれなかったそう。
(僕のいちばん好きなモノは、キミだからね。)
"ドライ"なんぞ、表の顔に過ぎず。
実はしっかりむっつりすけべな月島くんでした。
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中編になりがちですね。
作者に短編は難しいようです。
月島くんは常にナニか考えてそう(赤葦くんも)
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作者(プロフ) - 花さん» ありがとうございます。忘れ雪シリーズ中心で書いていこうと思うので、更新遅くはなってしまいますが書かせていただきます!待っててくださると嬉しいです。 (2021年5月22日 13時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
花 - リクエストよろしいでしょうか?→影山君で股ドンお願いします! (2021年5月22日 11時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 花さん» コメントありがとうございます。嬉しいです(;_;)励みになります! (2021年5月4日 10時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
花 - とっても好みでした!体調を崩さないように気をつけてくださいね! (2021年5月3日 18時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - クマさん» お気遣いいただきありがとうございます...(;_;) のろのろになりますが、見守ってくださると嬉しいです。コメントありがとうございました(;_;) (2021年4月18日 15時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 | 作成日時:2021年1月15日 22時