＊ ページ21
*
「思ってたより女の子みたいな部屋...」
「そう？まぁ女だし...ほら、ケーキたべよ」
お茶とケーキをセッティングして、いざティータイム。
と、いきたいのだが...
「...蛍、なんか言いたいことあるんじゃない？」
「...別に」
いつも、まずはお茶を飲み、それから真っ先にいちごを食べるのが彼のルーティン。
でも今日は一向にフォークを持たず、ずっとお茶をすすっている。
「隠し事はしないって約束でしょ」
「...してるのはキミの方じゃないの」
「へ？私がなに...」
「さっき、本当は何言おうとしたの」
「さっき？...あ、」
『蛍は性、欲ないの？』ってきこうとした、あれか。
「いや、本当にあれはしょうもないことだから、」
「隠し事はしないって約束デショ」
「うぐっ...」
「どうしても言いたくないなら別に無理強いはしないけどさ...、でも、何かあるなら言ってほしい、とは思う」
キミの彼氏は僕だから、と目を伏せて小さくつぶやく彼に、少し胸がちくっとした。
...言うか。
もう、言ってしまうか。
別にそんなめちゃめちゃ変なことを聞くわけじゃないし。
恋人であれば、いずれは通る道だし(?)
「さっき言おうとしたの...蛍はさ、」
「うん」
「性、欲ないの？」
「はっ...？！な、ゴホッ...ン"ッ！！」
「あっ、ご、ごめんタイミング悪かった！大丈夫？！」
飲んでいたお茶に盛大にむせて咳き込む彼の背中を慌ててさすると、大丈夫、と制される。
「ケホッ...なんでまた、そんなこと...」
「いや、私たち付き合って8ヶ月経つけど何もないな〜ってふと思って。友達とかは早い子だと1週間でキスしてる子もいるけど、蛍はそういう欲はないのかなぁ〜って、...蛍？」
彼の背中に添えていた手をそっと掴まれ、指が絡められる。
こうやって手を触れ合うのもいつぶりだろう、と思っていると、ちゅっ、と小さな音を立てて手の甲に落とされた口付け。
付き合ってから初めて見る彼の行動に、心臓が跳ね上がった。
「け、蛍っ...？！何して、」
「僕を部屋にあげたのは、そういう意味？」
「...っえ？そういう、って、どういう...」
「...じゃないみたいだね。ホント警戒心なさすぎ」
「だからどういう、っわ？！」
ぐいっ、と掴まれていた手が引っ張られ、彼の胸にすっぽり収まる形になる。
驚いて退こうとしてもいつの間にか彼の腕で腰をガッチリとホールドされており、身動きが取れない状態。
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作者(プロフ) - 花さん» ありがとうございます。忘れ雪シリーズ中心で書いていこうと思うので、更新遅くはなってしまいますが書かせていただきます！待っててくださると嬉しいです。 (2021年5月22日 13時) (
レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
花 - リクエストよろしいでしょうか?→影山君で股ドンお願いします! (2021年5月22日 11時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 花さん» コメントありがとうございます。嬉しいです(;_;)励みになります！ (2021年5月4日 10時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
花 - とっても好みでした!体調を崩さないように気をつけてくださいね! (2021年5月3日 18時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - クマさん» お気遣いいただきありがとうございます...(;_;) のろのろになりますが、見守ってくださると嬉しいです。コメントありがとうございました(;_;) (2021年4月18日 15時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2021年1月15日 22時
