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そんな朝練後のことはすっかり忘れて迎えた放課後、部活の時間。



1年は今日は校外学習とやらで、3年生の先輩らは進路の説明会だとかがあるらしく、いつもは北さんが1番にいる部室にはまだ誰もいなかった。





「失礼しますよーっと...あれ、まだ角名だけなん?銀島たちは?」



珍しく一番乗りか、と考えていると、ノックをして入ってきたのはマネージャーだった。




「銀は日直、双子はなんか説教されてた」

「説教て...またなんかやらかしたんかいな...
あ、今から着替える?出とった方がええよな?」

「いや、下に着てるから大丈夫」




ならええか、備品チェックだけさせてな、と俺に背を向けて奥の方に腰を下ろすマネ。


別に着替えるといっても本当に脱ぐだけだし、こっちの方が明るくて確認もしやすいだろうに。


入ってきたときもそうだが、こうした気配りができるところも人気要因のひとつなんだろうな、と思いながら隣に腰かける。




「え、着替えんの早ない?秒やん」

「だって脱ぐだけだし。なんか手伝うことある?」

「いや、そんな多くないしもう終わる...あ!」





声を上げて突然立ち上がったかと思えば、にんまりとした顔でこちらを見つめてくる。




「...なに、なんでそんなにやけてんの。嫌な予感しかしないんだけど」



「ふふっ、手伝ってほしいこと、あったわ。角名、立って、軽くバンザイして」


「...は?え、ちょっと、」


「ええから。...んで、壁際行って...あ、手首はあかんな...うん、こんな感じやな」



「...ねぇ、なんだよこれ、どういう状況だよ」




とりあえず従ってみると、Aが俺を壁に押さえつけてるような構図になった。


もう一度言う。


Aが、俺を押さえつけてる。



「ん、朝言うとったやつやで、少女マンガの!私が全力で角名押さえるから、角名も全力で抵抗してほしいねん」



...一切曇りのない、真剣な顔で何を言ってるんだこいつは。




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*→←*力比べ × 角名倫太郎



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設定タグ:ハイキュー , HQ , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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作者(プロフ) - 花さん» ありがとうございます。忘れ雪シリーズ中心で書いていこうと思うので、更新遅くはなってしまいますが書かせていただきます!待っててくださると嬉しいです。 (2021年5月22日 13時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
- リクエストよろしいでしょうか?→影山君で股ドンお願いします! (2021年5月22日 11時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - 花さん» コメントありがとうございます。嬉しいです(;_;)励みになります! (2021年5月4日 10時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)
- とっても好みでした!体調を崩さないように気をつけてくださいね! (2021年5月3日 18時) (レス) id: 5a0f0dfb22 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - クマさん» お気遣いいただきありがとうございます...(;_;) のろのろになりますが、見守ってくださると嬉しいです。コメントありがとうございました(;_;) (2021年4月18日 15時) (レス) id: ed687f0afb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2021年1月15日 22時

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