泡が四つ ページ4
「済まないねぇ。何時もはもっと天真爛漫なのだけど」
「怒らせてしまいましたね」
「そうなのですか」
「……何故だか訊かないのかい?」
Aが去った後も特に動じた様子も無い芥川に、森が不思議そうに訊ねた。
「出過ぎた真似はよくないと……伺えるのですか?」
「ああ、孰れは説明する積りだったしね」
森は一息吐いてから語り始める。
「彼女の異能は、歌うことに依って、生きている物凡てを操れるのだよ。其の威力は凄まじい。彼女の声の届く範囲が彼女の支配下だ。加えて元から歌が上手いし、容姿は迚も美しい。彼女を手に入れたいと思う身の程知らずが多くてね。亦、手に入らない位なら忌々しい異能だけでも発動できない様にしようと目論む連中もいる」
「異能を発動できない様に……?そんな事が可能なのですか?」
「太宰君の無効化以外にも存在する。喉を潰して仕舞えばいいんだよ」
森は笑って云った。
「でも彼女は未だそうされていない」
「何故……」
「君も興味が湧いてきたかい?」
森は立ち上がって、芥川の前迄歩いた。
「彼女が敵を
ーーーーーー鏖殺したからだよ」
何の感情からか、芥川の服がゆらりと揺れた。
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京beスウィーツ(プロフ) - おきリンゴさん» 済みません。存じ上げなかったので、調べさせて頂きました。まどマギの登場人物なのですね(違ってたら済みません!)。そんな立派なお話しは書けませんが、また見て頂けたら幸いです。コメントありがとうございました。 (2017年9月17日 18時) (レス) id: 35074ef1fd (このIDを非表示/違反報告)
おきリンゴ - 人魚姫… さやかを思い出してしまった… (2017年9月13日 22時) (レス) id: 8fe98c431a (このIDを非表示/違反報告)
京beスウィーツ(プロフ) - マイさん» コメントありがとうございます。面白いと思って頂けて嬉しい限りです!更新は遅くてご迷惑をお掛けするかも知れませんが、最後まで頑張りたいと思います。応援ありがとうございます! (2017年6月25日 11時) (レス) id: 35074ef1fd (このIDを非表示/違反報告)
マイ - とても面白くて更新楽しみにしてます!これからも頑張ってください!! (2017年6月17日 8時) (レス) id: 1068f74b75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:京beスウィーツ | 作成日時:2017年4月2日 17時