新たな双星？☆4★ (ページ8)

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初めてのX'mas③☆ ページ8

店員)「ありがとうございました！」

買い物を終え、
お店の外へ出ると勘久郎さんと鉢合わせた。
勘久郎さんも手に袋を持っている。

A)「済みません、約束した所から離れてしまって」

勘)「大丈夫スよ！待たせて申し訳無いスね」

A)「いえいえ！良い買い物が出来て良かったです♪」

そう言いながら私達は歩き始めた。
当初の予定は無くなってしまって
急に本土へ来る事になってしまったけど
本土に勘久郎さんが居て一緒に買い物をしているのもとても新鮮で楽しい！

それに今日はクリスマス。
皆恋人同士が手を繋いで街全体が浮かれているように見える。。。
今日くらい大胆になっても…とは思うものの
なかなか勇気は出さずに居るのだった。

勘)「他に行きたい所とかあったら…」

A)「大丈夫です！それに今日はこれから
もっと人が増えて来ますからフェリーがあるうちに
帰りましょうか！」

そう言うと勘久郎さんは
ほっとした様に頷いた。

…と、私の左手に暖かい手が包み込む様に
触れてくる。

ドキドキ鳴る私の心臓の音が聞こえてしまいそうに思いながら勘久郎さんの顔を見上げると

勘)「駄目…だったスか？」

少し照れながら言う勘久郎さんに
他のどのカップルよりも私が幸せ者だと確信するのだった。

・
・
・

フェリーに乗り込むと
冬の空は暗くなるのが早く
もぅ暗くなり始めて居た。

勘)「あ…」

勘久郎さんの声に私も振り向くと
街のクリスマスのライトが色とりどりに光り
海へ反射して 2つの世界が重なっているようだった

A)「綺麗ですねぇ…」

勘)「本当は、もっとAを楽しませてあげられるクリスマスにしたかったんスけど…」

そう言うと勘久郎さんは小さな箱を取り出し
蓋を開けると先程手にして
値段を見て諦めたネックレスが入っていた。

A)「えっ！？…これ…」

目線を外しながら勘久郎さんが続ける

勘)「試してた中で、これが1番Aに似合ってる
…と.思った…っス」

そのまま私の背後へ周り
ネックレスを付けてくれた。
ぎこちない手つきに思わず笑ってしまいそうに
なったけれど
次の瞬間私は勘久郎さんに後ろから抱きしめられていた。

勘)「こんな事くらいしか出来ないスけど、
来年も一緒に過ごせたらと思ってるっス」

私は向き直り勘久郎さんの目を見て
言い返した。

A)「私は勘久郎さんと過ごせるだけで
どこで過ごしても何をしていても楽しいですよ！」