負の思考…☆ ページ50
A)「なま…なり？」
勘)「そう…悲しい事スけど、元々は僕等と同志…って事になりまスね」
同志…と言う事は、陰陽師と言う事だろうか？
人間がケガレになると言う…事？
目を逸らしたくなる現実に直面し
目の前で他のケガレの呪力を取り込んで行く生成を
勘久郎さんは私に治療されながら黙って見ていた。
勘)「細々四方八方へ動かれるより、あぁやって的を大きくして貰えるのは願ったり叶ったりスね」
私の焦りが伝わったのか勘久郎さんから説明されて
私はようやく理解をした。
私達を取り囲む様にケガレ達が不気味な声をあげながら集まって来ていた。
勘)「助かったス！ありがとう。僕から離れたら駄目スよ？怪我するんで」
勘久郎さんが私の体を引き寄せる
一度解いた呪装を、もぅ一度ホルダーから霊符を取り出し 唱え始める。
彼を逞しいと思う反面、
自分には何が出来るのだろうと申し訳無い気持ちと
支えたいけれど何も出来ない無力さに押し潰されそうになっていた。
ほんの数十秒の間だったのかもしれないが
私には、とても長く感じたのだった。
気が付けば勘久郎さんの全身には呪装が施されていた。
勘)「腰に捕まってて欲しいスっ！！」
A)「はいっ！！」
と、私が少し体勢を低くした瞬間
勘久郎さんの両腕が命を吹き込まれたかの様に
ケガレ達を薙ぎ払っていく…
耳心地の悪い、断末魔の叫びをあげながら…
瞬きをしている間に終わったのかと思うほど
私達を取り囲んで居たモノは無くなっていた。
巨大な1体を除いては…
きっと、私が居るせいで思う様に動け無いと思うのに感じさせずに戦っている勘久郎さんは本当に強い。
…けれど、あの巨大なケガレを前にして
私と言うハンデを抱えて居ても大丈夫なのか不安になる。。。
勘)「大丈夫スよ…」
私が顔を上げると前を見据えた勘久郎さんが
凛々しい表情で こう続けた。
勘)「君が居たから、僕は さっきの親子に気が付いた。さっきの親子が助かったのは、間違い無く君のお陰っス」
私は何も言えず、ただただ驚いていた。
勘)「だから自信持って良いんスよ。
僕と生きてくれるんスよね？」
私は、いつの間にか
地面に膝をついていた体勢から立ち上がると
勘久郎さんの腕の中へと招かれた。
A)「はいっ！！」
私のマイナスの気持ちは勘久郎さんの言葉でプラスに変わる。
そう、今は2人で この窮地を抜け出すんだ！！！
・・・・・・・・・・・・・・・・
続編へ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルリア - Blue♪さんのイラスト大好きです！毎回楽しみにしています！ (2018年8月28日 18時) (
レス) id: c9ed3a344b (このIDを非表示/違反報告)
白糖 - 横入りすいません！！めっちゃ作品面白いです！色々大変だと思うんで、更新、焦らず、無理せず頑張って下さい！ (2018年4月25日 17時) (レス) id: 256f208bca (このIDを非表示/違反報告)
十夜 - Blue♪さんの言う通りだと思います。その予測が当たっていないにしても、誰でも見れるところに書くのは、あくまで私ですが、ダメだと思います。 (2017年10月29日 0時) (レス) id: 8fd261922c (このIDを非表示/違反報告)
Blue♪(プロフ) - ミントさん» いえ、その予定ではありませんでした…私は良いんですけど、コメントで予測はあまり良い物では無いような気もします！ (2017年10月26日 17時) (レス) id: 40011dc059 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 苦笑。ケガレ落ちの術の使い手なんて極端に限られているのに生成登場…あれですか。レゾナンスで布瑠の言やって人間に戻すための前振りでしょうか。にしてもケガレは現ではすぐに陽の気で灰になるってアニメでも原作でも共通なのに本土のケガレ風情が長く現に居残って (2017年10月26日 5時) (レス) id: a9bb136f04 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Blue♪ | 作成日時：2017年7月6日 16時
