崖っぷち☆ ページ15
気付けば不気味に笑う様な声の中
私はケガレに囲まれている。
A)「こっちの準備が終わるのを待ってくれるなんて事は無いよねー…」
ケガレが覆いかぶさる寸前で
両足を強化し、少し離れて
A)「これでガイホウゴ…ウラが出来…
って嘘でしょーっ？！」
一塊りだと思っていたケガレは
押し寄せる波の様に待ってはくれなかった。
このまま逃げて居るだけでは
私の体力に限界がくるだろう。。。
A)「私、もぅ朽ちても良いとか言ったのに
…ちゃんと生きたいんだな…はは」
そうだ。
どうせ命尽きるなら、
勘久郎さんに私の気持ち、ちゃんと全部
ぶつけてからにしよう！！
私は崖の上に立ち、くるっと方向転換をした。
大きく息を吸い込んで
A)「勘久郎さんの…
ばかーーーーー！！
大好きなのにーーー！！！！」
と、ケガレの群れに飛び込もうと足を踏み出すと
後ろから
それを止められた。
？)「んー…喜んで良いんだか、
悲しいんだか…はは、複雑スねぇ」
頭で理解するよりも先に
胸がドクンと大きい音をたて
時間がゆっくりと流れた気がした。
早く振り返ったつもりなのに
とても長く感じられた先に居たのは
私が今世界で1番会いたい人だった。
勘)「さて、診察始めまスかねぇ？」
そう言って
崖から走り降り両手を数回振っただけで
何百と居たはずのケガレ達が祓われていく。
私は目の前の光景が
夢なのか、現実なのかも分かっていない様な感覚のまま崖の上にポツンと残って居た。
2分経ったか、経たないかと言ううちに
辺りは静まり返っていて、
勘久郎さんの、こちらへ向かう足音だけが響く。
ダッ
勘久郎さんが崖を飛び越えて
目の前に歩いて来る。。。
ふと、目が合った。
勘)「久しぶりスね」
A)「はい…」
勘)「足、どうスか？」
A)「ハッ！忘れてたけど、ズキズキしてます」
勘)「ははは…本当に、何してんスか」
A)「む！何してんすかはコッチですよ！」
勘)「ん？」
A)「ね、寧々さんと…き、キキスして…」
勘)「あぁ…マスク付けたままスか？」
A)「…えっ？！確かに…ズラして無かった…」
勘)「…いや、今のはズルいスね。
ごめん。Aは僕の側に居ない方が安全だと思って
嫌われた方が楽だと勝手に思い込んだ」
A)「…」
勘)「とりあえず、ここから出まスかね？」
勘久郎さんに手を引かれ、
光る門を通って元の世界に戻って来た。
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ルリア - Blue♪さんのイラスト大好きです！毎回楽しみにしています！ (2018年8月28日 18時) (
レス) id: c9ed3a344b (このIDを非表示/違反報告)
白糖 - 横入りすいません！！めっちゃ作品面白いです！色々大変だと思うんで、更新、焦らず、無理せず頑張って下さい！ (2018年4月25日 17時) (レス) id: 256f208bca (このIDを非表示/違反報告)
十夜 - Blue♪さんの言う通りだと思います。その予測が当たっていないにしても、誰でも見れるところに書くのは、あくまで私ですが、ダメだと思います。 (2017年10月29日 0時) (レス) id: 8fd261922c (このIDを非表示/違反報告)
Blue♪(プロフ) - ミントさん» いえ、その予定ではありませんでした…私は良いんですけど、コメントで予測はあまり良い物では無いような気もします！ (2017年10月26日 17時) (レス) id: 40011dc059 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 苦笑。ケガレ落ちの術の使い手なんて極端に限られているのに生成登場…あれですか。レゾナンスで布瑠の言やって人間に戻すための前振りでしょうか。にしてもケガレは現ではすぐに陽の気で灰になるってアニメでも原作でも共通なのに本土のケガレ風情が長く現に居残って (2017年10月26日 5時) (レス) id: a9bb136f04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Blue♪ | 作成日時：2017年7月6日 16時
