見送り☆ ページ12
士門君に送って貰って
予想もしていなかった言葉を次々と
士門君の口から
聞いた私は玄関のドアを背にしたまま
放心状態だった。
そこへメールが届く。
もしかして！と
メールを開くと士門君からで
【俺は明日一番の船で帰るが、
何かあれば来てやるから…連絡しろよ】
それだけ書かれたメールからは
士門君の優しさが感じられた。
私は…結局双星と言う事からは
逃げられ無いのかな？
私の相手は…勘久郎さんしか
考えられないのに…
今までの言葉も表情も
全部が演技で嘘だったとは思えない…
勘久郎さんは、多分そんなに私生活で
ずっと演技していられる程器用じゃないと
思うんだけど
それ自体が演技だったのかな？
私は勘久郎さんの事を知っていたつもりに
なっていただけなのかもしれない。。。
・
・
・
次の日の朝、
勘久郎さんに処方して貰った薬と湿布で
痛みは和らいでいた。
昔の記憶を辿り、部活の時にしていた
テーピングを足に施すと
思ったより動く事が出来たので
私は、こっそり士門君を見送りに行く事にした。
準備を終え、後は着替えだけ
ここ数日で体重が数キロ落ちていた私は
スカートもジーンズも普通に履くと
落ちてきてしまい
流石にジャージで行く訳にも行かず
ベルトを探した…
ふと、何かと目が合う気がして
振り向くと勘久郎のお下がりがあった。
A)「…せめて、こっそり想うぶんには
いいよね？…うん！物に罪は無いんだし！」
と自分に言い聞かせ
私は目的地へ向かった。
星火寮の前を通ると
丁度、士門君が出て来た。
士)「…！おはよ…歩いていいのか？」
A)「うん！バッチリ固定してあるよ！
何で昨日気付かなかったんだろう…」
士)「それは誤魔化してるだけで、
負担がかかる事には変わり無いだろ…」
A)「ごめんなさい…」
士)「1人で何処へ行くんだ？
途中までなら付き合ってもいい…」
A)「えっと…こっそり、
士門君を見送りに行こうと思ったんだけど
…バッタリ会っちゃって…」
士)「？！(嬉しいっ！！)」
A)「あ、でも迷惑なら帰るね！！」
士)「べつに。(昨日飛んで帰らなくて良かった！)」
A)「本当？元々私のせいで付き合わせ
ちゃったから申し訳無くて…」
士)「気にしなくていい。(いっそ、このまま斑鳩家に連れて帰りたい！！)」
・
・
・
船が見えなくなるまで
手を振ろうかと思っていたが
船が動いた瞬間、士門君の姿が見えなくなるのだった…
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ルリア - Blue♪さんのイラスト大好きです！毎回楽しみにしています！ (2018年8月28日 18時) (
レス) id: c9ed3a344b (このIDを非表示/違反報告)
白糖 - 横入りすいません！！めっちゃ作品面白いです！色々大変だと思うんで、更新、焦らず、無理せず頑張って下さい！ (2018年4月25日 17時) (レス) id: 256f208bca (このIDを非表示/違反報告)
十夜 - Blue♪さんの言う通りだと思います。その予測が当たっていないにしても、誰でも見れるところに書くのは、あくまで私ですが、ダメだと思います。 (2017年10月29日 0時) (レス) id: 8fd261922c (このIDを非表示/違反報告)
Blue♪(プロフ) - ミントさん» いえ、その予定ではありませんでした…私は良いんですけど、コメントで予測はあまり良い物では無いような気もします！ (2017年10月26日 17時) (レス) id: 40011dc059 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 苦笑。ケガレ落ちの術の使い手なんて極端に限られているのに生成登場…あれですか。レゾナンスで布瑠の言やって人間に戻すための前振りでしょうか。にしてもケガレは現ではすぐに陽の気で灰になるってアニメでも原作でも共通なのに本土のケガレ風情が長く現に居残って (2017年10月26日 5時) (レス) id: a9bb136f04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Blue♪ | 作成日時：2017年7月6日 16時
